ソシエダ久保建英の台頭、なぜ予想外の「朗報」? 現地記者が「普通のことではない!」と衝撃を受けた理由
久保に「改善の余地があるのも事実」 もし新たなFWが加入した場合は?
しかしチェマ・オリデン記者は久保のパフォーマンスに手放しで喜んでいる訳ではないようだ。
「タケが優れたプレーヤーであることは周知の事実だし、だからこそみんなが大きな期待を寄せている。でも、あらゆる面でまだ改善の余地があるのも事実だ。まだ伸びしろのある彼がレアル・ソシエダで成長し続けることが、チームにとっても彼にとっても良い結果をもたらすことになる」
そう付け加え、続けて久保に適したポジションについては「タケは優れたユーティリティープレーヤーであり、さまざまなポジションでプレーできるのが特徴だ。もしイサクに代わる新たなセンターフォワードがやって来た場合、彼はセカンドトップやウイングでプレーすることになると思うし、さらにはインサイドハーフとしてゲームをスタートする可能性もあるだろう。その能力はタケの持つ大きなアドバンテージだ」と、今後も試合に出続けられる可能性が大きいことを示唆していた。
久保の今季ここまでのリーガ成績は、3試合(先発3試合)、225分出場、1得点0アシスト。次節は強豪アトレティコ・マドリードとホームで対戦する。昨季のリーガで久保が唯一の得点を挙げた相手だけに、ラ・レアルサポーターの期待も非常に大きなものになりそうだ。
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(高橋智行 / Tomoyuki Takahashi)
高橋智行
たかはし・ともゆき/茨城県出身。大学卒業後、映像関連の仕事を経て2006年にスペインへ渡り、サッカーに関する記事執筆や翻訳、スポーツ紙通信員など、スペインリーグを中心としたメディアの仕事に携わっている。