均衡を破ったペトロヴィッチ采配 次節G大阪に勝てば、浦和の8年ぶりVが決定
ゴール裏を赤く染めたサポーター
浦和レッズは3日にJリーグ第31節を迎え、横浜F・マリノスと対戦し、1-0と勝利を収めた。
「We are Reds」
魂のこもったチャントが、アウェーの日産スタジアムに大きく響き渡る。スタジアムを見渡すと、青がトレンドマークであるはずの会場は、赤い闘志で染め上げられていた。
試合は序盤、両FWにボールが収まらず、スピード感に欠ける展開が続いた。しかし、前半19分、F・マリノスをアクシデントが襲う。キャプテンを務めるMF中村俊輔が左膝の打撲により負傷交代。これで浦和に流れが傾くかに思われたが、勢いを得たのはホームのF・マリノスだった。
前半28分に高い位置でボールを奪ったMF佐藤優平がそのままシュート。さらにその3分後、再び佐藤がゴールに迫り、浦和守備陣がボックス内で倒したかに見えたが、主審の判断はノーファウル。F・マリノスのインテンシティのあるプレスによって、ペースをつかみきれない浦和。前半はそのままスコアレスで折り返した。
ここで浦和のペトロヴィッチ監督が動く。後半開始からMF鈴木啓太に代えMF青木拓矢を投入。すると、徐々に浦和にリズムが生まれ始める。
後半6分、その青木の縦パスに反応したDF槙野智章がシュートを放つも相手GK榎本哲也の好セーブで得点に至らず。同22分には、DF森脇良太のスルーパスにMFマルシオリシャルデスが抜け出し最大の決定機を迎えるも、ゴールネットを揺らすことはなかった。
しかし後半34分、ついにその均衡が破られる。
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