「浦和サポーターが礼を示した」 “血闘”で見せた敗者への美しい行為に韓国注目「余韻は強烈だった」
浦和がPK戦の末に勝利し決勝進出、全北現代の奮闘と浦和サポに現地メディア言及
浦和レッズは、8月25日に行われたAFCチャンピオンズリーグ(ACL)準決勝の全北現代(韓国)戦で延長戦までもつれ込み、最終的にPK戦で3-1と勝利。浦和が決勝までの切符を掴み取ったなか、3試合連続で延長戦まで戦った全北現代の奮闘と浦和サポーターの行為に韓国メディア「The JoongAng」が注目し、「浦和サポーターたちが熱い起立拍手で礼を示した」と伝えている。
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試合は前半11分にMF松尾佑介のゴールで浦和が先制するも、後半10分に被弾。1-1のまま延長戦に突入し、延長後半11分、ショートコーナーへの対応が遅れたところから全北現代MFハン・ギョウォンに押し込まれて失点を喫した。それでも土壇場の延長後半15分、DF酒井宏樹の迫力あふれるタックルでボールを奪うと、その流れから最後はFWキャスパー・ユンカーがゴール前のこぼれ球を押し込んで2-2に追い付き、PK戦へ持ち込んだ。
PK戦ではGK西川周作が2人目まで連続ストップの神セーブを披露。最終的に3-1でPK戦を制し、浦和が東地区の王者に輝くとともに17年以来5年ぶりのアジア制覇に前進した。決勝第1戦は来年2月19日に西地区で第1戦、第2戦は同26日に東地区で開催予定となっている。
そんななか、「アジアの頂上に挑戦した全北現代の足取りは4強で止まったが、緑の戦士たちが残した余韻は強烈だった」と伝えたのは韓国メディア「The JoongAng」だ。「4強まで上がっていく過程は、茨の道の連続だった」と指摘したとおり、全北現代はラウンド16では大邱FC(韓国)と120分間の延長戦を戦い、準々決勝でもヴィッセル神戸と延長戦の末に勝利。そして浦和戦でも延長戦にもつれ込む死闘となった。
「決勝進出には失敗したが、ベスト4まで進む過程で全北が見せた闘魂は輝いた。世代別代表チームの日韓戦で一方的に崩れ、韓国サッカーのイメージが墜落した状況のなか、相次ぐ120分の“血闘”に耐えた全北の選手たちの根性と勝利に対する意志が一層目立った」
そう母国チームの善戦を称えた一方、浦和サポーターが見せた敗者への美しい行為にも注目し、「浦和サポーターたちが熱い起立拍手で礼を示した」と伝えていた。