元日本代表MF福西氏が闘莉王に打ち明けた「Nボックス」誕生秘話 「キャンプの時にもうやめようと」
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磐田OB福西崇史氏が「闘莉王TV」に出演して当時を回想
ジュビロ磐田は現在、J1最下位に沈み、残留争いに巻き込まれている。黄金時代を支えた元日本代表MF福西崇史氏が2001年に完成した伝説のシステム「Nボックス」誕生秘話を告白。キャンプで導入を諦めかけていたことを明かしている。
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福西氏は元日本代表DF田中マルクス闘莉王氏の公式YouTubeチャンネル「闘莉王TV」に登場。2001年の磐田が元日本代表MF名波浩氏を中心にサイコロの「五の目」に中盤を配置したNボックスという斬新な3-5-2システムで、日本サッカー界を席巻した。
2001年にFIFAクラブワールドカップ(W杯)の前身の大会となるクラブ世界選手権に1999年のアジア王者として参戦予定だった磐田。大会自体は実現しなかったが、初戦ではスペイン1部の名門レアル・マドリードと対戦が決まっていた。
「世界と戦える舞台で、今のクラブワールドカップにつながる(大会に)、2001年に出られるようになった。そのためにチーム作りをする。そのためにNボックスと呼ばれるチームを作ろうとなった」
福西氏はこう振り返ったが、サイドにスペースが生まれてしまうシステムに当時のタレント軍団も最初は苦慮したという。
「最初できなくて、やめようと言った。五の目になっているからサイドが空いて、そこからやられた。キャンプの時にもうやめようとなったけれど、そこまでできた」
導入決定直後のキャンプでは、システム導入を諦めることを訴える声も出たという。だが、最終的に完成。絶対的な強さでファーストステージ制覇を果たした。
「俺ら的にはしんどいところもあるけれど、でき上がった時にめちゃくちゃ余裕がある。試合前日とか次どこだっけ?(という感じ)」
福西氏が当時の余裕ぶりを振り返ると、闘莉王氏は「舐めてましたもんね」と大爆笑。往年の磐田の圧倒的な強さを感じられる最新回になっている。