ハリル監督を悩ます日本代表“永遠の課題” 「もう少しリアリストに…」と決定力向上を要求
「批判は受けるが、バヒドを批判してくれ」
「我々はバルセロナではない。ただ前回の試合は25回シュートがあった。そして13回ほど得点チャンスもあった、16メートルの中で17回シュートを打った。世界のいろんな国を見れば分かるが、統計上はどの国にも劣らないビッグチャンスを作ったと思う。ただ、得点を仕留めるところに少し問題があると思う。得点を取ったにもかかわらず、時々ゴールが拒否される。これが最後の拒否であってほしい」
どうしてもアジアでの戦いでは、欧州でプレーする選手の合流が遅れるなど調整が困難になることは避けられない。ハリル監督は「この合宿は今までで一番調整が難しかった。3、4人以外はいつも何かが足りない状態で参加していた」と、就任以来で最も苦しい戦いを強いられているとの苦悩も明かした。UAE戦の黒星によって代表チームに対する批判も噴出しているが、難しいコンディションでプレーする選手たちも多いことから「批判は受けるが、バヒドを批判してくれ」と選手をかばった。
グループB最大のライバルであるオーストラリアを率いるアンジェ・ポステゴグルー監督から「この結果(日本の敗戦)はサプライズじゃない」と断言されるなど、アジアで威信を誇っていた日本の地位が揺らぎ始めている。ハリルジャパンは敵地での一戦で白星をつかみ、初戦で味わったショッキングな敗戦を払拭できるだろうか。最終予選の行方を左右する大きな一戦になることは間違いない。
【了】
フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images
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