浦和は「よく組織されている」 全北現代サンシク監督、コンディション劣勢も日本勢撃破に意欲「我々にはストロング・スピリットがある」
ACL決勝トーナメントでは連続延長戦で「疲労はとてもある」と吐露
韓国1部・全北現代のキム・サンシク監督は8月24日、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)準決勝の浦和レッズ戦に向けた前日記者会見に出席。2試合連続で延長戦を戦ったことに「疲労はある」としたうえで、それを「私たちにはストロング・スピリットがある」と話した。
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全北は8月18日のラウンド16で韓国勢対決となった大邱FC戦を延長戦の末に2-1で突破。22日の準々決勝ではヴィッセル神戸を相手に再び延長戦を戦い、3-1で勝利して準決勝に進出した。
いずれもまだ日差しのある夕方のキックオフで、2試合で240分を戦っているだけにキム・サンシク監督は「確かに疲労はとてもあるし、フィジカル的に問題はある」と話す。それでも、「この準決勝はある種の決勝のようなもの。我々にはストロング・スピリットがある」と、精神面で乗り越えると宣言した。
どちらのゲームもスローな入りから、FWグスタボとMFマドウ・バロウの能力の高さでシンプルな攻撃力を見せた。ほかにも左サイドバックを務めたアルビレックス新潟でプレー経験のあるDFキム・ジンスも豊富な運動量を見せていた。
そのうえで、サンシク監督は「浦和レッズはJリーグでも強力でよく組織されている。ラウンド16から準決勝に到達するまでの間、大邱と神戸と対戦したが、それより楽な状況で勝ち上がってきた」とコメント。ラウンド16でジョホール・ダルル・タクジム(JDT/マレーシア)に5-0、準々決勝でBGパトゥム(タイ)に4-0で勝利してきた浦和について、自分たちより余裕のある状況としたうえで、ゲームのポイントを「中盤の争い」とした。
浦和とのゲームは“完全アウェー”が予想される埼玉スタジアムでの開催になるが、コンディションに厳しさがあるとはいえ韓国勢の強力なモチベーションは浦和にとっても侮れないものになりそうだ。
(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)