「我々は日本で唯一残って代表している」 浦和ロドリゲス監督、ACL準決勝・全北現代戦のキーポイントに挙げたのは?
全北現代の「モチベーションは高い」と警戒
浦和レッズのリカルド・ロドリゲス監督は8月24日、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)準決勝、全北現代(韓国)戦の前日会見に出席。重要なゲームについて、「どちらも3試合目、フィジカル面は1つのキーポイント」と話した。
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浦和は4月にタイで集中開催されたグループステージで2位通過し、この決勝トーナメントでは8月19日のラウンド16でジョホール・ダルル・タクジム(JDT/マレーシア)に5-0、22日の準々決勝でBGパトゥム(タイ)戦に4-0で勝利した。この2試合でスタメン変更は1人にとどまったが、試合のスタートから強く入ってリードを奪うことで早めに選手交代を使っている。
一方の全北は浦和より1日早い8月18日のラウンド16で大邱FCとの韓国勢対決を延長戦の末に2-1で制し、22日の準々決勝ヴィッセル神戸も延長戦の末に3-1で勝利した。全体のスケジュールは1日長いが、120分を2回戦っている。
ロドリゲス監督はこうした違いについて「(有利になる)その可能性はある。アドバンテージはあるかもしれない。私たちのほうがプレータイムは短い。ただ韓国はフィジカルの強いチームが多く、明日も同じだろう。どちらも3試合目、フィジカル面は1つのキーポイントになると思う」と話す。そのうえで、韓国勢が日本勢との試合に強いモチベーションを持つことも理解していると話す。
「いずれにしても相手のモチベーションは高い。ただし、それは私たちも同じ。日本で唯一残って代表しているチームとして、しっかり強度を出してインテンシティーを高くやること。そして、後は続けること。最後の舞台が懸かっている。それを掴むために戦えるように準備をしている」
浦和も全北現代もアジアを2回ずつ制している日韓の雄だが、ロドリゲス監督は「この試合はACL決勝に向けた最後のもう1歩。目標である来年の決勝に向けた切符を掴むこと。ここ数試合のところ、戦う姿勢や攻撃、守備の質がいい。この試合でも繰り返し、素晴らしい対戦相手に対してやれるようにするのが大切。自信を持ってプレーすること。サポーターの後押しもある。浦和ファミリーとして戦い、決勝に行くこと。それはクラブにとっても浦和ファミリーにとっても大切だ」と熱を込めた。
ロドリゲス監督に率いられて2年目の浦和はオールラウンドな能力をチームで備えつつある。明日のピッチでそれを表現し、“ホーム”埼玉スタジアムの後押しを受けながら東地区の王者を勝ち取りにいく。
(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)