今季初勝利のマンU、新CBコンビを英地元紙が称賛 「見事だった」「控えに甘んじているのが不条理と証明」
ヴァランとマルティネスが勝利に貢献
イングランド1部マンチェスター・ユナイテッドは現地時間8月22日に行われたプレミアリーグ第3節で宿敵リバプールを2-1で下し、今季初白星を挙げた。批判の対象となっていた主将DFハリー・マグワイアに代わって先発したフランス代表DFラファエル・ヴァランとアルゼンチン代表DFリサンドロ・マルティネスの新センターバック(CB)コンビが勝利に貢献し、現地メディアでも絶賛されている。
エリック・テン・ハフ監督新体制でリーグ戦2連敗という悪夢のスタートを切ったユナイテッド。第3節はホームにリバプールを迎える大一番となった。オランダ人指揮官は退団の噂が絶えないポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウド、そして低調なパフォーマンスが続く主将のマグワイアをベンチスタートとして試合に臨んだ。
前半10分にFWアンソニー・エランガのポスト直撃のシュートを放つなど攻勢を仕掛けたユナイテッドは同16分、FWジェイドン・サンチョが先制点をゲット。左サイドから折り返しを受けたサンチョはペナルティーエリア内で巧みにボールをコントロールし、MFジェームズ・ミルナーを翻弄。フリーになり、右足の狙いすましたシュートをゴール左に流し込んだ。
さらに後半8分には途中出場FWアンソニー・マルシャルのパスに抜け出したFWマーカス・ラッシュフォードが決めて追加点をゲット。同36分にFWモハメド・サラーにゴールを許したものの、1点のリードを守り切って今季初勝利を収めた。
英地元紙「マンチェスター・イブニング・ニュース」は「リバプール戦でのリサンドロ・マルティネスとラファエル・ヴァランは見事だった」と見出しを打ち、この試合の選手採点を発表。主将のマグワイアを外して、今季初めてコンビを組んだ2人にチームトップタイの「9点」を付けた。
ヴァランは「クラブ最高のセンターバックが控えに甘んじていることが不条理であることを証明した」とレギュラーにふさわしいパフォーマンスだったとされ、「若いバックラインを見事に統率した」とDFリーダーとしての資質が高く評価された。
身長の低さ(175センチ)を指摘されて批判も浴びたマルティネスも、「試合開始直後からモハメド・サラーを威圧し、ジェームズ・ミルナーにも同様だった。(前半41分の)ブルーノ・フェルナンデスのオウンゴールも防いだ」とプレミア屈指のタレントを誇るリバプール戦で存在感を示した。
英衛星放送「スカイ・スポーツ」の選手採点でヴァランは「7点」だったが、マルティネスは決勝点のラッシュフォードと並んでここでもチームトップの「9点」が付けられるなど非常にポジティブな印象を残したようだ。
テン・ハフ監督の下でようやく初勝利を手にし、屈辱の最下位を脱したユナイテッド。宿敵相手の勝利をきっかけに勢いに乗ることができるだろうか。次節は敵地でサウサンプトンと対戦する。