ローマ監督モウリーニョ、ワイナルドゥムに大怪我させた若手FWを擁護 「起きたことに対する責任を問う人々は本当のクズだ」
19歳のアフェナ=ギャンに対して批判する人々を非難
イタリア1部ASローマに所属するオランダ代表MFジョルジニオ・ワイナルドゥムは、今夏の移籍市場でフランス1部パリ・サンジェルマン(PSG)から、初代UEFAヨーロッパカンファレンスリーグ(ECL)王者にレンタル移籍で加わった。しかし、加入直後に練習で重傷を負い、長期離脱している。チームを率いるジョゼ・モウリーニョ監督は、負傷したワイナルドゥムを気遣うとともに、彼を負傷させた若手に対して非難や批判する者たちに、苦言を呈した。英紙「デイリー・エクスプレス」が報じている。
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ワイナルドゥムは、8月21日の練習中に19歳のガーナ人FWフェリックス・アフェナ=ギャンと接触して負傷。診断の結果、脛骨骨折であり、11月に開催されるカタール・ワールドカップ(W杯)への出場も危ぶまれる状況となっている。そうしたなか、一部のローマファンからはアフェナ=ギャンに対してSNSを通じて誹謗中傷の声が上がった。
これに対してモウリーニョ監督は、8月22日のクレモネーゼ戦を前に、自身のインスタグラムを更新。ワイナルドゥムのロッカーの前で、「フォルツァ・ジニ(ワイナルドゥムの愛称)」と書かれたユニフォームを手にした写真とともに、ワイナルドゥムへの応援と、一部のサポーターへの怒りを綴った。
「時々、サッカーはクソったれだ。たった2週間でジニは、彼の人間的な資質によって私たちの仲間の1人となった(彼のプレーの質についてはすでに知っていた)。悲しいことに、とても不運な事故が起きて、彼は重い怪我を負ってしまい、長期離脱を強いられることになった。
だが、クソったれになるのは、サッカーだけではなく、時に人間もそうなる。フェリックスのような将来を嘱望されるトップの子供に対して、起きたことに対する責任を問う人々は、本当のクズだ。今夜は一丸となって、ローマのために、ワイナルドゥムのために、フェリックスのために戦おう」
選手たちも、クレモネーゼ戦の試合前にはワイナルドゥムの背番号である「25」の付いたシャツを着てアップを行い、オランダ代表MFを支えていく姿勢を見せた。そして試合には1-0で勝利。中心選手となることが期待されたワイナルドゥムを欠くことになったローマだが、指揮官とともに苦境に立ち向かっていく姿勢を示している。
(FOOTBALL ZONE編集部)