主審批判で罰金500万円超のチェルシー監督、FAが追加処分を示唆 「ゲームの価値を落とした」
コンテ監督との騒動により、すでに500万円以上の罰金を支払うも…
イングランド1部チェルシーのトーマス・トゥヘル監督は、プレミアリーグ第2節トッテナム戦(2-2)後の主審批判によって、追加の処分が科されることになったようだ。英公共放送「BBC」が報じている。
2度のリードを守り切れず、ロンドン・ダービーで引き分ける結果となった試合後、トゥヘル監督はトッテナムの2つのゴールが認められるべきではなかったとし、さらにアンソニー・テイラー主審は二度とチェルシーの試合の審判を務めるべきではないとの考えを明らかにした。
すでにアントニオ・コンテ監督との間で起きた騒動について、1試合のベンチ入り禁止処分と3万5000ポンド(約566万円)の罰金処分を受けているトゥヘル監督だが、イングランドサッカー協会(FA)は、追加の処分を下すことになったようだ。
FAは声明で「試合中の審判の誠実さに対して疑問を呈した」とし、さらに「試合後の記者会見での監督のコメントは、FA規則E3.1条に反する不適切な行為であると主張されており、偏見をほのめかすとともに、審判の誠実さを疑い、ゲームの価値を落とすものだ」と、説明している。
トッテナムのイングランド代表FWハリー・ケインが同点ゴールを決めた直前には、チェルシーのMFマルク・ククレジャが、トッテナムのMFクリスティアン・ロメロに髪を引っ張られていた。この試合でビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)を務めていたマイク・ディーン氏が、テイラー主審に対して、映像を確認するように働きかけなかったのは、自身のミスであることを認めたものの、トゥヘル監督のコメントは行き過ぎと捉えられたようだ。