2試合連続ゴールの浦和モーベルグ、ACL4強進出の要因を分析 「Jリーグのレベルが高いことによって結果が出ている」

浦和モーベルグが豪快左足弾で2試合連続ゴール【写真:(C)AFC】
浦和モーベルグが豪快左足弾で2試合連続ゴール【写真:(C)AFC】

パトゥム戦の前半32分、関根のパスを受けて強烈な左足シュートをお見舞い

 浦和レッズは8月22日のAFCチャンピオンズリーグ(ACL)準々決勝、BGパトゥム(タイ)戦に4-0で大勝した。トーナメントに入って2試合連続ゴールのMFダヴィド・モーベルグは、「常に謙虚にハードワークを続けていきたい」と話す。

【注目】白熱するJリーグ、一部の試合を無料ライブ配信! 簡単登録ですぐ視聴できる「DAZN Freemium」はここから

 モーベルグは8月19日のラウンド16、ジョホール・ダルル・タクジム(JDT/マレーシア)戦でワールドクラスと言える直接フリーキック(FK)弾を含む2ゴールをマークした。そして、このパトゥム戦でも前半32分、MF関根貴大のパスを受けるとペナルティーエリアに入ったところから左足を強振。相手GKキッティポン・プータウチュエクの手を弾き飛ばすような一撃がゴールネットに突き刺さった。

 昨季までチェコ1部の名門スパルタ・プラハでプレーし、スウェーデン代表としても3試合に出場した経験のあるレフティーは「Jリーグのレベルが高いことによって、こういう結果が出ているという印象がある。ここ最近リーグでも好調だし、それがACLの結果にもつながっている。自分は(UEFA)ヨーロッパリーグでプレーしたが、例えば(イタリア1部)ACミランには同じスウェーデン人のズラタン・イブラヒモビッチのようなトッププレーヤーがいた。そこは違いだと思う」と話し、大舞台と欧州トップレベルを経験してきたからこその実力を発揮している。

 パトゥムを率いた手倉森誠監督は、「JDT戦のモーベルグが(サイドに)張ってプレーしていたのが、インサイドに入ってプレーして2点ビハインドを背負ってしまった」と、その変化が誤算だったと話した。実際に、この先制点の場面で右サイドハーフのモーベルグは左45度近くのところからシュートを放っている。自身は「相手の左サイドバックが
対応してくるだろうと話していたので、中に入りながらプレーしようという意識があった」と話す。ウイングの位置から仕掛けるプレーは魅力だが、それだけでない幅の広さは魅力の1つだ。

 右サイドバック(SB)の日本代表DF酒井宏樹とのコンビネーションも良好で、モーベルグは「ヨーロッパでプレーしていた選手で、プレースタイルもマッチしているところがある」と話すが、奇しくも酒井もまたJDT戦後に「モーベルグ選手とはやりやすさをいつも感じる。プレースタイルがかなりヨーロッパ的で、僕もヨーロッパに9年いたので」と触れている。この縦関係は浦和のストロングポイントになっている。

 ゴール直後に「どうだ」と言わんばかりに両手を広げるモーベルグが喝采を受けるのも、日常になり始めた。ACL直前のリーグ戦ジュビロ磐田戦からの3試合で5ゴールの「10番」が、浦和を3回目となるアジアの頂点に導こうとしている。

page1 page2

今、あなたにオススメ

トレンド

ランキング