神戸MF汰木康也が先制ゴールも直後に被弾、延長戦で2失点

　AFCチャンピオンズリーグ（ACL）準々決勝が8月22日に埼玉スタジアムで行われ、第1試合ではヴィッセル神戸と全北現代（韓国）が対戦。延長戦の末に全北が3-1で勝利して東地区王者を決める準決勝に進出した。

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　神戸は18日のラウンド16、横浜F・マリノスとの日本勢対決（3-2）から中3日で、スタメン7人を入れ替えた。主将の元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタとFW大迫勇也は前日練習を回避したが、このゲームでは登録メンバーからも外れた。一方の全北は、大邱FCとの韓国勢対決を延長戦の末に2-1で制して勝ち上がってきた。

　日差しと暑さの残る16時キックオフという条件も手伝ってか、前半は両チームがスローペースな試合展開になった。ゴール前に迫るシーンもかなり少なく、神戸は相手のパスカットによるこぼれ球を拾ったFW小田裕太郎がドリブルからシュートを放った場面くらいで、0-0でハーフタイムを迎えた。

　神戸はMF飯野七聖、全北はFWグスタボを後半から投入し、全北がゲームをスピードアップ。両サイドからシンプルに背後を突く攻撃で神戸ゴールを脅かしたが、ラストパスの精度が欠けたことで神戸は助けられた。

　すると後半19分、神戸は両サイドをクロスが往復する揺さぶりをかけたところ、DF尾崎優成がゴール前で出した横パスをGKイ・ボムスが弾いたところに途中出場のMF汰木康也が詰めて先制ゴールを奪った。

　しかしわずか2分後、神戸は中盤でMF山口蛍の横パスがズレてしまったところから一気のカウンターを受け、グスタボのラストパスを受けたMFマドウ・バロウにゴールを許してリードをすぐに手放し1-1の同点とされた。

　両チーム勝ち越しゴールを奪えずに後半が終了し、試合は15分ハーフの延長戦に突入。神戸は前線でポイントを作れずに攻撃が組み立てられず手を焼いた。そうしたなかで延長前半13分、全北は左サイドからバロウがファーサイドにクロスを上げると、グスタボが打点の高いヘディングで叩いて勝ち越しゴールを奪った。

　延長戦への突入時点で交代枠を使いきっていた神戸は、延長後半の15分間で追い付かなければいけない状況の中で前への圧力を掛けたかったものの、大迫不在の最前線でボールが収まらず攻撃に厚みを持たせられなかった。2試合連続の延長戦となった全北は、ラストプレーで神戸がGKまでコーナーキックの攻撃に参加させた後のカウンターで追加点を奪って3-1で勝利。25日に埼玉スタジアムで行われる準決勝へと進出。神戸は2020年大会に続く4強入りを目指したものの敗退となった。