ACL準々決勝の全北現代戦でベンチスタート、後半途中から出場して先制ゴール

　ヴィッセル神戸は8月22日にAFCチャンピオンズリーグ（ACL）準々決勝、全北現代（韓国）とのゲームに延長戦の末1-3で敗れた。先制ゴールも勝利につながらなかったMF汰木康也は「勝たせられなかった責任を感じる」と、言葉少なく語った。

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　神戸はこのゲームに向け、過密日程と暑さを考慮した吉田孝行監督の判断でスタメン7人を変更。18日ラウンド16、横浜F・マリノス戦で先制ゴールにつながる好アシストがあった汰木もベンチスタートだった。そして、0-0で迎えた後半16分に「点取るためのスイッチを入れる役割だった」とピッチに送り込まれた。

　すると3分後、神戸が左右のサイドからクロスを往復させる揺さぶりを仕掛けたあと、DF尾崎優成がゴール前で出した横パスをGKイ・ボムスが弾いたところを汰木が詰めた。ゴールについて「ラッキーゴールだけど、そこにいて良かった」と振り返った。

　しかしその後、神戸はわずか2分で同点ゴールを奪われてしまった。そして、延長戦で勝ち越しゴールを許し、最後はラストプレーのコーナーキックにGKも攻撃参加させたところからのカウンターでも失点して1-3の敗戦となった。

　同点後の時間帯や延長戦でも、サイドからのカットインやクロスでチャンスを演出する場面があった汰木だが「クロスの質が低下してしまった。いいボールを上げるところまでが役割。シュートの質も高められなかった。勝たせられなかった責任を感じる。人よりもACLに懸けていた気持ちが強い。悔しいけど、言葉があまり浮かばない」と話した。

　汰木は昨季まで浦和レッズに所属しただけに、会場の埼玉スタジアムはかつてのホームだった。2019年のACLでは5試合に出場し、準優勝したチームの一員だった。今季加入の神戸でアジアの頂点を目指して戦ったアタッカーは、落胆の表情でスタジアムを後にした。