「激怒していた」 スターリング、なぜマンC退団&チェルシー移籍? 「それが唯一の理由だ」

チェルシーのイングランド代表FWラヒーム・スターリング【写真:ロイター】
チェルシーのイングランド代表FWラヒーム・スターリング【写真:ロイター】

徐々に出番を失う状況に業を煮やし、チェルシーへの移籍を決断

 今夏、イングランド1部チェルシーに新加入したイングランド代表FWラヒーム・スターリングが、7シーズンを過ごしたマンチェスター・シティからの退団を決意した理由を英衛星放送「スカイ・スポーツ」のインタビューで明かした。

 2015年からマン・シティでプレーしてきたスターリング。その間にプレミアリーグ優勝4回、リーグカップ優勝5回など多くのタイトルを獲得。19-20シーズンにはプレミアでキャリアハイの20得点を決めるなど主力として活躍したが、徐々に出番を失い、昨季は30試合の出場のうち先発起用が23試合にとどまっていた。

 27歳のイングランド代表はペップ・グアルディオラ監督の下で“不可欠な存在”ではなくなった状況に業を煮やし、チェルシーへの移籍を決断したという。

「誰だって必要とされたいと思う。それはフットボールでも同じだ。懸命にプレーしていたし、子供の誕生日だって犠牲にしたのに、ある種の扱いを受ければがっかりする。あの時は怒っていた。激怒していたけど、もう過ぎたことだ。僕は今に集中している。チェルシーでもう一度才能を発揮するチャンスを得た」

 このように語っているスターリング。さらにシティ退団を決意した最大の要因について問われると「考え方の違い、契約の停滞。マンチェスター・シティでは素晴らしい時間を過ごしていたのに、最終的にこうなってしまったのは残念だった」と答えている。プレミアリーグ王者でのさらなる成功を望んでいるものの、レギュラーの座を失ったことに耐えかね、潮時だと判断したという。

 とはいえ、スターリングは「(シティに)文句を言うつもりはなかったし、挑戦する準備はできていた」と古巣に対する恨みつらみは一切ない様子で、すでにチェルシーでのプレーに気持ちを切り替えている。

「自分のフットボールに満足していないなら、幸せを取り戻すためにほかの選択肢を考えなければいけないし、僕はそうしてきた。僕にとってはこれが前に進む絶好のタイミングだった。自分の力を出し切れない場所にとどまることはできない。シティは素晴らしいクラブだ。多くのトロフィーを勝ち取り、この数年間の僕の成長を大いに助けてくれた。でも、自分自身について何がベストなのか、将来に何を望むのか考えなければならない時は来る。それが僕がここへ来た唯一の理由だ」

 ピッチに立ち続けることを求め、幼少期を過ごしたロンドンへ帰ってきたスターリング。再び輝きを取り戻すことができるだろうか。

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