8月22日、ACL準々決勝で浦和と対戦

　AFCチャンピオンズリーグ（ACL）準々決勝の前日会見が8月21日に行われ、BGパトゥム（タイ）を率いる手倉森誠監督が出席。得意のダジャレを封印し「勝負師として、目標を達成できた時に新たな高みを目指す意欲を掻き立てられるかが試される」と眼光鋭く語った。

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　パトゥムは19日のラウンド16で傑志（キッチー、香港）に4-0で勝利して8強に進出した。その前日会見では「キッチーにきっちり仕事をする」と、日本時代からお馴染みの手倉森節をさく裂させていたが、この浦和戦の前日会見では少し空気感が違った。パトゥムはこの大会において、前回敗退した16強を突破したベスト8を目標にしていたとしたうえで、そこを越えたところにあるゲームに対しての思いを語っている。

「その達成感はもちろん感じる。ただ、満足感に浸りすぎると危ういという話をしなければいけないと思う。勝負師として、目標を達成できた時に新たな高みを目指す意欲を掻き立てられるかが試される。滅多にないチャンスが目の前にあると認識しないといけない。目の前に4強がある。それを果たしてみせた時のタイ国民の反応を思えば凄いこと。その、物凄いことに挑戦するんだという精神を欠き立たせて戦わないといけない」

　前日の組み合わせ抽選会のあとにも、埼玉スタジアムでサポーターの大きな声援を受ける浦和と対戦することが、チームやクラブ、あるいはタイのサッカーにとって財産になると話していた。今年に入ってからパトゥムを率いている手倉森監督はタイのサッカー、タイ人選手についての印象も話している。

「敏捷性は日本人と同等レベルにあるし、フィジカル的なところで筋力の強さもある。ただ、ゲームの流れの中での緩急や持久力は高まる余地が残されている。タイの選手たちは学ぼうとする姿勢が物凄く高い。いい試合や指導に恵まれれば急速に発展する国だと感じる。タイリーグの選手たちはJリーグのクオリティーに憧れがある。コレクティブなサッカーに関しては、まだまだタイのチームも伸びしろを残していると思う」

　手倉森監督は「あとは明日暴れるだけだなというところ」と不敵な笑みも浮かべた。勝負師となった指揮官は、浦和にとってタイからやって来た刺客となるのか。その出方も含め、どのようなサッカーを見せるか注目される。