ACL準々決勝で“日韓対決” 神戸・吉田監督、相手の弱点分析「対策は選手に伝えたい」

吉田孝行監督とMF飯野七聖【写真:FOOTBALL ZONE編集部】
吉田孝行監督とMF飯野七聖【写真:FOOTBALL ZONE編集部】

8月22日のACL準々決勝、神戸は全北現代と対戦へ

 ヴィッセル神戸は8月21日、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)の準々決勝、全北現代戦の前日記者会見に吉田孝行監督とMF飯野七聖が出席。吉田監督は「対策はこれから選手に伝えたい」とすでに分析が進んでいることを話した。

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 神戸はこの日の前日練習を主将の元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタと日本代表FW大迫勇也がスキップ。イニエスタは前日、前々日のトレーニングには参加していたとしたうえで、吉田監督は「過密日程や時間帯、彼らの状態などいろいろなことを加味したうえで練習に参加していない」と話すにとどめた。

 一方で、神戸がラウンド16で横浜F・マリノスとの日本勢対決を制した18日、大邱FCとの韓国勢対決を制した全北について、吉田監督は横浜FMと同組だったグループステージの印象も含めて「Kリーグではポゼッションの高いチーム。ただ、ACLでのマリノス戦を見るとロングボールを多用してセカンドボールを拾いにくることもある。外国人など前線に個があるし、ボランチもいい選手」と話す。一方で相手の弱点も把握しているとして、「この場で戦術的なことは話しづらいが、対策はこれから選手に伝えたい」とした。

 また、飯野は全北について「全体として強度の高いプレスがあり、1人1人の技術が高い。その相手に対してやるべきことは、今まで同様にプレス。最近はショートカウンターが切れ味を増している。高いところで引っ掛けられればチャンスになると思う。そこをチームとして意識して試合に臨みたい」と話した。

 神戸は前回出場した2020年のACL準決勝で、蔚山現代(韓国)を相手に敗退。ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)による不可解な介入でゴールを取り消される不運もあり、イニエスタは翌シーズンにも影響するような負傷をした悔しいゲームが記憶に残る。吉田監督は「前回のACLで神戸が戦った時にクラブにはいなかった。雰囲気は分からないけれども、悔しい思いをした選手もいる。彼らと話していれば、そのような気持ち、リベンジしたいと言っている。相手は強いがクラブとしてリベンジしたい」と話した。

 ラウンド16での全北は完全撤退で守った大邱を相手にボールを持ち続けるような試合だったが、神戸戦では違った姿を見せてくる可能性も高い。ベスト8で実現する日韓対決で、神戸はコンディション調整も含め、いい状態で臨めるかが鍵になりそうだ。

(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)



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