プレミアリーグ新記録樹立のケインは「ワールドクラス」 コンテ監督が激賞の訳「私はよく知っている」
得点能力だけでなく、ボールを持っていない時の動きも評価
イングランド1部トッテナムに所属するイングランド代表FWハリー・ケインは、現地時間8月20日に行われたプレミアリーグ第3節ウォルバーハンプトン戦で、2試合連続となるゴールを決めて、チームの1-0の勝利に貢献した。この得点によりトッテナムで公式戦通算得点を250に伸ばした一方、プレミアリーグ通算185ゴール目をマークし、単一クラブでのプレミアリーグ最多得点記録を樹立した。アントニオ・コンテ監督は、そんなケインを称賛しつつ、タイトルへの強い思いを語っている。英衛星放送「スカイ」が報じた。
0-0出迎えた後半19分、トッテナムは左サイドからコーナーキック(CK)を得ると、ゴール前に上がったボールをクロアチア代表MFイバン・ペリシッチがフリックし、流れたボールをケインがゴールへとヘッドで押し込んだ。
このゴールによって、ケインは単一クラブにおける最多得点者で並んでいた元マンチェスター・シティのFWセルヒオ・アグエロ(184)を「1」上回り、プレミアリーグ最多得点者となっている。また、プレミアリーグ通算最多得点者でも歴代4位に浮上。なお、歴代最多得点者は、通算260得点を挙げた元イングランド代表FWアラン・シアラー氏となっている。
数多くのゴールを挙げて個人賞を受賞しているケインだが、トッテナム一筋のプロキャリアを過ごしており、これまで1つもタイトルを獲得できていない。類まれな決定力を示し続けているケインが、どれだけタイトルを切望しているかをコンテ監督が語った。
「私はハリーが、チームタイトル獲得のために個人記録を差し出したいと考え、そのために努力していることをよく知っている。私たちはワールドクラスのストライカーについて話をしているが、私が嬉しいのは、ボールを持った時の最多得点者を保有しているだけでなく、ボールがない時もプレーに関わり、チームのために多くの仕事をこなす選手がいることだ」と、エースへの全幅の信頼を口にしている。
昨夏には、タイトル獲得を希望して、トッテナムからマンチェスター・シティへの移籍の道も模索したケインだが、今シーズンこそ悲願のタイトルを獲得することができるだろうか。