日本撃破へ心理戦を仕掛けるタイ代表監督 「失うものは何もない」と格上ハリルJを“褒め殺し”

「日本はよりプレッシャーにさらされる」

 日本代表は2015年1月のアジアカップ・オーストラリア大会の準々決勝でUAEにPK戦の末に敗れた後、同年6月のW杯アジア2次予選初戦でシンガポールとスコアレスドローに終わるなど、アジアでの威信をすっかり失っているが、敵将はハリルジャパンに対して“褒め殺し”を展開した。

 もちろんセーナームアン監督は、相手を持ち上げると同時に、マインドゲームを仕掛けることも忘れていない。

「両軍とも同じ状況にある。なぜなら我々は初戦で負けているからだ。日本代表は、よりプレッシャーにさらされるだろう。我々が最終予選にたどり着いたのは、わずか2回目。失うものなど何もないのだ」

 1998年フランスW杯出場後、4年に一度の祭典の常連国となった日本に対し、タイは最終予選への参戦が2度目。UAE戦でもベンチワークが冴えず、「なんでこの選手を選んでしまったのか」と人選ミスを試合後に嘆いたハリルホジッチ監督に、“勝って当たり前”という精神的なプレッシャーをセーナームアン監督は仕掛けている。

 熱帯地方ならではの高温多湿の環境での試合が予想されるが、指揮官は「天気は助けにならない。何日間か過ごしているから適応しているだろう。我々は試合で全力を尽くし、勝ち点3を奪いたい。最終予選の軌道を修正したい」と意気込んでいた。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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