レアル、カゼミーロ“電撃移籍”容認の訳 スペイン紙指摘「プランが崩壊することはない」
カゼミーロにマンU移籍話が急浮上 本人も移籍に前向き、クラブも容認姿勢
スペイン1部レアル・マドリードに所属するブラジル代表MFカゼミーロのマンチェスター・ユナイテッド移籍報道が過熱している。30歳と働き盛りで、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)優勝にも貢献してきた選手を手放す影響は大きそうだが、スペイン紙「マルカ」は「カゼミーロの退団でレアル・マドリードのプランが崩壊することはない」と報じた。
カゼミーロは2013年にブラジルのサンパウロからレアルに加入。14-15シーズンにはFCポルトへローン移籍したが、その後レアルに復帰。徐々に出場機会を増やし、17-18シーズンからは不動のレギュラーとして活躍してきた。クロアチア代表MFルカ・モドリッチ、ドイツ代表MFトニ・クロースと組む「CMK」トリオは抜群の安定感を誇っていた。
そんなカゼミーロがユナイテッド移籍に近づいているという。報道によれば、本人も移籍に前向きで、現地時間19日もメディカルチェックを受ける可能性もあるという。移籍金は6000万ポンド(約97億円)、年俸はレアルで受け取っている倍近くの金額になるとも伝えられている。
瞬く間に移籍の話は進行しているなか、「マルカ」紙はレアルがすでにカゼミーロの後任となりうるフランス代表MFオーレリアン・チュアメニを獲得し、「もはや必要不可欠な存在」ではなくなっていることから、退団を容認するのだろうと指摘する。
「(年上のモドリッチやクロースではなく)カゼミーロが最初に退団するのはオーレリアン・チュアメニが加入したことを考えれば、それほど大きな後退にはならないだろう。8000万ユーロのフランス人選手(チュアメニ)はいつかカゼミーロのポジションを奪うという認識だった。カゼミーロは自分がマドリードで必要不可欠な存在でなくなったことを知っており、だからこそより多くのお金を稼げるうえに、先発が保証されるオールド・トラッフォードへの移籍を望んだのだろう」
チュアメニのほかにも19歳ながら堂々たるプレーを見せているフランス代表MFエドゥアルド・カマヴィンガ、そしてオーストリア代表では中盤でもプレーしていたDFダビド・アラバもオプションになるだけに、同紙は「カゼミーロの退団でレアル・マドリードのプランが崩壊することはない」と断言している。突如として浮上したカゼミーロの電撃移籍だが、レアルとしてはそれに動じないだけの準備はできているようだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)