「なんて情熱的なんだ」 アーセナル、沈黙と怒号のロッカー室“秘蔵映像”が話題 ペットボトル叩きつけ行為、禁止用語…冨安は沈痛

ミーティングするアーセナル選手たちとアルテタ監督【写真:ロイター】
ミーティングするアーセナル選手たちとアルテタ監督【写真:ロイター】

クラブ公式ツイッターが「All or Nothing」のワンシーンを公開

 日本代表DF冨安健洋が所属するイングランド1部の名門アーセナルは、今季開幕2連勝を飾って好スタートを切っている。そんなアーセナルの昨季の舞台裏を追った「All or Nothing(オール・オア・ナッシング)」(アマゾン・プライム・ビデオ)の第7話と第8話が公開され、クラブ公式SNSがロッカールームのワンシーンを公開した。

 ミケル・アルテタ監督は2019年12月にアーセナル監督に就任。20-21シーズンも継続して率いたなか、番組ではチームに密着し、貴重な舞台裏に迫っている。

 今回、クラブ公式ツイッターが公開したのは「All or Nothing」のワンシーンだ。昨季の終盤、アーセナルは上位争いを繰り広げ、プレミアリーグ第37節でニューカッスルに0-2と敗戦。前節のトッテナム戦でも0-3と大敗し、2試合でノーゴール5失点と痛恨の2連敗を喫して失速し、最終的に5位でシーズンを終えた。結果的に、終盤の2連敗が影響し、目標としていたUEFAチャンピオンズリーグ出場圏内の4位以内を逃している。

 そんなニューカッスル戦直後、誰もが痛恨の連敗と分かっているなか、ロッカールームの雰囲気は鉛のように重い。ベンチに座りうなだれる選手たち。スイス代表MFグラニト・ジャカが言葉にできない怒りを物にぶつけるようにペットボトルを床に叩きつける。近くに座っていた冨安は、ジャカの叩きつけ行為に一切反応せず、沈痛な面持ちで一点を見つめていた。

 ロッカールームに現われたアルテタ監督は感情を爆発させ、「私が何を言っても関係ない。君らが何を言っても関係ない。もう遅すぎるんだ!」と敗戦直後の選手たちに投げ掛ける。さらに、「(相手は)自分たちより1万倍上回っていた。すべてにおいてだ!」とパフォーマンスの物足りなさをズバリと指摘した。

 ここから指揮官はさらにヒートアップ。「セカンドボールを拾えなかった。ボールの扱いも最悪だ。我々は組織的ではなかった。俺たちには何もなかったんだ! 何もだ!!」と、禁止用語も交えた熱い演説を繰り広げている。

 クラブが公開したのはワンシーンのみながら大きな反響を呼んでおり、「確かにニューカッスル戦は酷かった」「なんて情熱的なんだ」「これを待っていた」「なぜ選手がアグレッシブなのかよく分かる」など、ロッカールームの光景にさまざまな声が上がっていた。

page1 page2

今、あなたにオススメ

トレンド

ランキング