C・ロナウドへ古巣スポルティングが打診報道 ネックは高額年俸「極めて大きな妥協が必要」
スポルティング復帰への障害はロナウドの超高額年俸に
イングランド1部マンチェスター・ユナイテッドのエリック・テン・ハフ監督は、今夏の移籍を希望としているとされるポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドの放出を容認したと報じられている。そうしたなか、ロナウドの古巣であり、日本代表MF守田英正も所属するポルトガル1部スポルティングが打診したと、英メディア「90min」が報じている。
「家族の事情」により、プレシーズンでクラブのタイとオーストラリアのツアーに参加しなかったロナウドだが、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)に出場できるクラブへの移籍を強く希望していると報じられている。ユナイテッドのテン・ハフ監督は、クラブが開幕2連敗を喫したなか、ロナウドがチームに与えているマイナスの影響も把握し、重要な得点源の放出もやむなしと判断したようだ。
サッカー史でも有数の実績を誇るアタッカーの獲得には、巨額の年俸もかかることから、獲得できるクラブは限られているが、CL出場権を保有するクラブの多くはロナウドの獲得に対して消極的な状況だ。
そうしたなか、ロナウドがプロのキャリアをスタートさせたポルトガルの名門スポルティングが、ロナウドに対して加入の可能性を打診したという。スポルティングは今シーズンのCL出場権を保有しているが、ロナウドがユナイテッドで得ている金額を支払うことは困難とされている。そのため、移籍が実現するためには「極めて大きな妥協が必要」と報じている。
テン・ハフ監督がロナウドを手放すことを認めた一方、ユナイテッドではオーナーであるアメリカの資産家グレーザー家がロナウドの地位と商業的価値を重視している。そのため、ユナイテッドが年俸を支払うことは考えにくく、ロナウドが大幅な年俸ダウンを飲むかがポイントとなりそうだ。
現在、リーグ最下位に沈んでいるユナイテッドでは、テン・ハフ監督が今夏のうちに5選手を補強することを求めており、そのなかに新たなストライカーの獲得も含まれているという。ロナウドとユナイテッドは、それぞれ求めるものを、今夏の移籍市場で達成することができるだろうか。
(FOOTBALL ZONE編集部)