横浜FMマスカット監督、ACL神戸戦へ選考の苦悩吐露 “選外”に言及「いい気分にならないのは承知している」

横浜FMのマスカット監督【写真:FOOTBALL ZONE編集部】
横浜FMのマスカット監督【写真:FOOTBALL ZONE編集部】

ACLラウンド16で神戸と対戦、横浜FMのマスカット監督が選考について言及

 横浜F・マリノスのケビン・マスカット監督は、8月18日に行われるAFCチャンピオンズリーグ(ACL)ラウンド16のヴィッセル神戸戦の前日会見に出席すると、外国籍選手枠の起用法について「可能ではないと分かっているなかで、全員を必要としている」と苦しい胸の内を話した。

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 横浜FMは今月13日の予定されていたJ1第25節の湘南ベルマーレ戦が、台風8号接近の影響により中止となった。それにより、7日の川崎フロンターレ戦以来のゲームとなったがマスカット監督は「延期の決断にどうこう言う気はない。安全が第一だ。自分たちは練習スケジュールを少し変えながらいい準備をすることに集中した。それはできたと思う」と話している。

 そうしたなか、その川崎戦では夏に加入のFWヤン・マテウスを除く5人のブラジル人選手がベンチメンバーを含めてゲームに関わり、全員が出場した。しかし、ACLではトータル5人まで出場可能なJ1とは違い、試合毎に3人プラスアジア枠1人を選定しなければいけない。そのため、マスカット監督は試合前の時点で3人を決定する必要に迫られている。トーナメントの試合だけに延長戦やPK戦に入る可能性もあるだけに、頭を悩ませる材料になっているようだ。

「3人という枠は初めてではないが、慣れているわけでもない。常に選手たちを選ぶのは簡単な作業ではない。大事にしているのはチームとしていいバランスが取れること。自分としては全員を使いたい。可能ではないと分かっているなかで、全員を必要としている。いいスピリットで全員が練習や試合をしている。その状況のなかでも、選ばれなかった選手がいい気分にならないのは承知している。彼らも日々努力して、次の試合にチャンスが来ると努力してくれている。全員を必要としている」

 J1得点ランキングトップのFWレオ・セアラや、唯一のDFであるエドゥアルドがいるなかで、J1得点王の経験もあるFWマルコス・ジュニオールやFWアンデルソン・ロペス、FWエウベルに新加入のマテウスも含めた6人からベンチメンバーを含め3人に絞り込まなければならない。これは、横浜FMにとってはJ1とは違う影響を与える可能性もある。

 大会が現行フォーマットになってからは、2020年の16強敗退がACLでの最高成績。会見に選手として出席したMF喜田拓也は「ここから先はマリノスの歴史上で見たことのない景色。必ず自分たちの力でマリノスの未来を切り開きたいし、その力があると信じている」と力を込めていた。

(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)



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