札幌×神戸、VAR介入でPK→FK変更の是非は? 「オンフィールドレビューをしても良かった」「PKでもおかしくない」と元主審&日本代表OBが見解

札幌MF駒井善成のタックルシーンに注目【写真:Getty Images】
札幌MF駒井善成のタックルシーンに注目【写真:Getty Images】

「Jリーグジャッジリプレイ」で元日本代表MFラモス瑠偉氏と家本政明氏が見解

 8月13日に行われたJ1リーグ第25節の北海道コンサドーレ札幌対ヴィッセル神戸の一戦は、2-0でアウェーの神戸が勝利した。後半43分、神戸にPKが与えられたシーンがビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)の介入によってフリーキック(FK)に変わった一連の流れが、スポーツチャンネル「DAZN」の判定検証番組「Jリーグジャッジリプレイ」の議論対象となっている。

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 MF汰木康也の2ゴールで2-0とリードした神戸は後半43分、MF飯野七聖が敵陣で相手のパスをカット。そのままドリブルでペナルティーエリア内まで持ち込むが、札幌MF駒井善成にうしろからタックルを受けて転倒。松尾一主審はこのプレーをファウルと判断して神戸にPKを与えたが、PKの判定にVARが介入し、VARオンリーレビューにより、接触はエリアの外と判断されてFKに変更となった。

 特別ゲストの元日本代表MFラモス瑠偉氏は、「ファウルは間違いない」と断言したうえで、「私が見た限りはPKを取られてもおかしくない。うしろから入って思い切り行っている。最後の押し出しがファウル、これはPK。エリアの外だとしても警告」と見解を述べた。

 一方、元国際主審の家本政明氏は、「自分がレフェリーならどうするかと言うと、フットボールコンタクトの方向に入れたい。ノーファウルにしたい」と駒井のプレーについて願望も込めて触れつつ、語っている。

「神戸の選手(飯野)は(相手が)来ると分かったうえでの(駒井選手の)ファウル。フェアで激しくて、エキサイティングな、というJリーグの掲げているビジョンを踏まえれば、そうしたいという僕の個人的な見解。ただ、松尾さん(主審)のポジションから見ると、うしろから行っているように見える。(ファウルがあった場所が)中か外で言うと、コンタクトの視点はペナルティーエリアの手前だけど、影響の終結、最終的に弾かれるのがライン上よりも中。レフェリーがペナルティーエリア内で反則が行われたという判断は十分にフォローできる。DOGSO(決定的な得点機会の阻止)なのか、きわどい。DOGSOにかなり近いシーン。オンフィールドレビューをしても良かった」

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