“低調”ユナイテッドに不穏ムード 選手間で口論勃発、テン・ハフ監督の求心力低下…マグワイア“先発確保”に懐疑的な目も

ユナイテッドは2連敗で最下位に【写真:ロイター】
ユナイテッドは2連敗で最下位に【写真:ロイター】

テン・ハフ新体制で開幕2連敗、チーム内は空中分解にも発展しそうなムードに

 プレミアリーグ開幕2連敗で、1992年以来となる最下位に沈むマンチェスター・ユナイテッド。エリック・テン・ハフ新体制で低調なスタートを切ったチームのドレッシングルームには不穏な空気が漂っているようだ。

 ユナイテッドはプレミアリーグの第1節でブライトンに1-2、第2節でブレントフォードに0-4で敗北。攻撃はどこかチグハグで、守護神GKダビド・デ・ヘアがイージーなミスを繰り返すなど攻守両面で課題を露呈している。

 そうしたなか、英地元紙「マンチェスター・イブニング・ニュース」によれば、ブレントフォード戦2日前の先週木曜日(11日)には、キャリントン練習場のドレッシングルームで選手同士による口論が起きていたという。現在、選手の中には派閥が存在しており、イングランド代表DFハリー・マグワイアがキャプテンを務め、先発の座が確保されている特権を持つことに懐疑的な者も多いという。また、クリスティアーノ・ロナウドの退団騒動もチームの雰囲気を悪くする一因になっているという。

 そしてブレントフォードに敗れた翌日、テン・ハフ監督はオフの予定をキャンセルし、選手に気温30度を超えるなかで13.7kmのランニングを科した。記事では、この懲罰的なトレーニングによって選手たちが“荒廃している”との情報も伝えられており、指揮官の求心力低下も懸念される。

 プレミアリーグが創設された1992年以来の最下位に沈み、選手間の対立も表面化し始めているユナイテッド。空中分解にも発展しそうなこの危機的状況から脱することはできるのだろうか。

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