「彼は違う考えだった」 トゥヘル監督、“激突”コンテ監督と激しい口論→退場の理由を説明「審判の残念な判断」

コンテ監督とトゥヘル監督【写真:Getty Images & ロイター】
コンテ監督とトゥヘル監督【写真:Getty Images & ロイター】

トゥヘルは「握手をする際は相手の目を見るべき」と主張

 イングランド1部チェルシーは、8月14日にプレミアリーグ第2節でトッテナムとロンドンダービーを行った。試合は2-2の引き分けで終わったが、試合終了後、トーマス・トゥヘル監督はアントニオ・コンテ監督と握手をした際、イタリア人監督の手を放さずに両者が取っ組み合いをする事態となり、両者の退場が命じられた。試合後の会見でトゥヘル監督が、その理由を説明している。英紙「ザ・サン」が報じている。

 ホームにトッテナムを迎えたチェルシーは、前半19分にセネガル代表DFカリドゥ・クリバリのボレーで先制したが、後半23分にはデンマーク代表MFピエール=エミール・ホイビュアに同点ゴールを決められる。それでも、同32分にイングランド代表DFリース・ジェームズのゴールで再び勝ち越したが、後半アディショナルタイムにイングランド代表FWハリー・ケインに同点ゴールを許し、2-2で引き分けた。

 試合後、監督同士が握手するのが慣例となっており、トゥヘル監督とコンテ監督も握手をしたが、コンテ監督が離れようとしても、トゥヘル監督は手を放さず。両者は激しく口論し、両チームのスタッフや選手が止めに入る状況となった。

 トゥヘル監督は、相手の手を離さなかった理由について、「握手を交わす時は、互いの目を見てするものだと思っていた。彼は違う考えだったようだけれどね。必要ないことだったかもしれないけれど、多くのことは必要のないことだ。私たちは2人ともレッドカードを受けたけれど、これも必要ないものだった。審判の残念な判断だ。問題ない。感情的になっただけで、これがサッカーであり、これが試合、これがプレミアリーグだ。タッチライン際でも感情的になっているほうが、みんなも好きだろう」と、コメントしている。

 一方のコンテ監督は、ドイツ人監督との衝突については、コメントを拒否。「私の考えでは、試合について話す方がいいと思う。とてもエキサイティングな試合だったし、両チームにとって難しい試合だった。でも、私たちはすべての試合で負けたくないんだ」と、コメントし、トゥヘル監督との間にあったことを聞かれると、「繰り返すけれど、あの状況について話はしたくない。最も重要なことではないからだ。何か問題があったとしても、それは私と彼の間のものだ。試合について話すべきだ。あの状況のことじゃなくてね。私たちはサッカーの話をするために、ここにいる。2人の監督の話をするためじゃなくてね」と、自身の考えを伝えている。

 新たな遺恨を生むことになったロンドンダービー。試合も白熱していただけに、次の対戦では、どのようなドラマが生まれるだろうか。

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