UAE戦の「馬鹿正直」を反省する酒井高 「サイド攻撃を中心にしたほうがいい」と提案
UAE戦にフル出場も、最後まで相手の守備を崩し切れず
日本代表DF酒井高徳(ハンブルガーSV)は、9月1日に行われたロシア・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選初戦のUAE戦(1-2)での「馬鹿正直」なプレーを反省。6日のタイ戦(バンコク)で、黒星スタートからの挽回を誓った。
酒井高は左サイドバックとしてUAE戦に先発フル出場。何度もオーバーラップを仕掛けたが、UAEの守備を崩し切れなかった。「サイドをもうちょっと深くえぐって、相手の視界を一回切ったところから、クロスでマイナスなのか。クロスを上げる時の工夫っていうのは、もう少しサイドバックとしてはした方が良かったのかなと思う」と改善点を挙げた。
右サイドの酒井宏樹(マルセイユ)とともに積極的に攻撃に絡む姿勢を見せたが、ゴール前への単調なクロスに終始。「自分のところ、宏樹のところで仕掛けて縦というよりも、相手を完全に抜き切るという感じや、勝負を仕掛けるところはもう少し勇気を持ってやっても良かった。僕のところは、馬鹿正直にクロスを上げたのが反省点」と振り返る。長友佑都(インテル)、内田篤人(シャルケ)ら主力離脱の不安を拭い去ることはできなかった。
後半、FW浅野拓磨(シュツットガルト)のシュートがラインを超えながらノーゴールとなる疑惑の判定もあったが、酒井高は主審の判定基準について「なるべく早く見極めるようにしようとしています」と、冷静な対応を呼びかけている。
「こればっかりは基準が分からないというか、結局ファウルを取りやすい審判なのは確かにそうなんだけど、かと言って緩めるわけには行かない」と語り、「もう少しクレバーにやるとしたら、ファウルしていいところでガッツリ行く。そうでないところは行かない。そういったメリハリを付けることで、相手にも恐怖心を与えられる」と気を引き締め直した。