マンU開幕2連敗の要因はCB? テン・ハフ監督の愛弟子を英解説者も酷評「毎週弱点をさらけ出すことになる」
アヤックスから加入した身長175cmのアルゼンチン代表DFマルティネスが狙われる
マンチェスター・ユナイテッドは現地時間8月13日のプレミアリーグ第2節でブレントフォードに0-4と大敗を喫し、開幕2連敗スタートとなった。暫定的とはいえ、プレミアリーグ創設の1992年以来となる最下位に沈む屈辱を味わっている。
そんなユナイテッドだが、対戦相手から“ある弱点”を狙われているという。英衛星放送「スカイ・スポーツ」によれば、それは今季オランダ1部アヤックスから新加入したアルゼンチン代表DFリサンドロ・マルティネスだ。
2試合連続で先発出場を果たしたマルティネスは、身長175センチとセンターバックとしては非常に小柄で、開幕戦のブライトン戦(1-2)でも不安定なパフォーマンスに終始していた。ブレントフォード戦でも空中戦の対応に苦しみ、ハーフタイムで交代を命じられている。
ブレントフォードのトーマス・フランク監督は試合後、ブライトンの戦いを参考にして、マルティネスを狙って攻撃していたことを認めている。指揮官は試合後に「マルティネスのところを意図的に狙っていたのか」と問われ、次のように語っていたという。
「そこで(マルティネスとの空中戦で)勝てる可能性が高いこと、あるいはセカンドボールを拾いやすいことを知っていた。もちろん、ブライトンが彼らを相手に上手くやっていたことも見ていた。ブライトンも我々と同じようなやり方をしていた。いつもならブライトンはGKを中心に組み立てを行うが、彼らはロングボールを使っていた。我々は当然それを見ていた。我々もそこに武器を持っているからそうした」
元プレミアリーガーで、解説者のハリー・レドナップ氏は、身長175センチのマルティネスがセンターバックを務めていることについて、「オランダでは良かったかもしれないが、ここでは毎週毎週弱点をさらけ出すことになる」と指摘。「このリーグでセンターバックをするのは難しいと思う」と語った。元イングランド代表DFギャリー・ネビル氏も自身の経験を基に、身長の低い選手がプレミアリーグでセンターバックをやっていくのは厳しいとの見解を示している。
マルティネスはサイドバックや守備的MFとしてもプレーできる万能な選手だが、エリック・テン・ハフ監督は弱点として狙われている愛弟子を今後もセンターバックとして起用するのだろうか。
(FOOTBALL ZONE編集部)