浦和「10番」助っ人の系譜 得点量産のモーベルグが貫く「枠に飛ばせば何かが起こる」信念
「自分が質の高い選手だと信じて、努力を続けて結果につなげたい」
モーベルグは昨季までチェコ1部の名門スパルタ・プラハでプレーし、スウェーデン代表としても3試合の出場経験を持つ。浦和にとって今季補強の目玉だったが、新型コロナウイルスの影響による入国制限でデビューは3月19日の第5節磐田戦。AFCチャンピオンズリーグ(ACL)にも出場した浦和にとってはリーグ戦7試合目で、遅れてやってきた新戦力だった。
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そうした状況もあり、決して全試合フル出場が日常というシーズンの過ごし方をしていない。それでも、1点目が象徴するようにチャンスでゴールの枠を外してしまうようなことのないシュートのコントロール力は群を抜き、それによってゴール数も伸びている。そこには、「枠に飛ばせば何かが起こる」という信念があるという。
「もしかしたらGKが素晴らしいセーブをするかもしれないですが、枠に飛ばせばGKは何か行動を起こさなければならないので、枠にしっかりと入れよういう意識でシュートする。5試合連続で出場できれば、必ずゴールできる。自分から湧く自信もあれば、周りのチームメートやコーチングスタッフからもらえる自信もある。周りのサポートと出場時間を与えられれば、このような結果につながってくる。自分が質の高い選手だと信じて、努力を続けて結果につなげたい」
過去、浦和の外国籍「10番」では、西ドイツ代表(当時)として優勝経験のあるMFウーベ・バインから、快速FWエメルソン、J1歴代でも屈指のトップ下MFロブソン・ポンテといったレジェンド級の選手がいる。左足から正確なクロスとシュートを放ってチームのゴールを生み出すモーベルグもまた、その域に近づいていく可能性を見せ始めている。