ピッチ外から入ってきてアシスト 名古屋FW永井のプレーは「グレー」、得点が認められた理由は?
「Jリーグジャッジリプレイ」で元日本代表MF羽生氏や審判ゲストの深野氏が見解
8月6日に行われたJ1リーグ第24節の名古屋グランパス対浦和レッズの一戦は、3-0でホームの名古屋が完勝した。そのなかで、前半27分に一時的にピッチの外に出ていた元日本代表FW永井謙佑がアシストした場面がスポーツチャンネル「DAZN」の判定検証番組「Jリーグジャッジリプレイ」の議論対象となっている。
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前半27分、名古屋は今季リーグ戦初スタメン初出場のMF重廣卓也が先制ゴールを奪う。永井はゴールラインの外に出ていたが、FWマテウス・カストロが近くでボールを持っていることを確認すると、ピッチ内に戻ってパスを受け、中央に折り返してアシストを記録した。
ピッチ外に出ていたため、相手のマークを受けず、ペナルティーエリア内でフリーでパスを受けることができたようにも見えるが、飯田淳平主審の笛はそのままゴールを認めた。
元日本代表MF羽生直剛氏は「正直、違和感はそんなになかった」とコメント。FIFA・AFC・JFA審判インストラクターの深野悦子氏は「このシーンは競技規則上は得点を認めることになると思っています」と語り、その理由を説明している。
「競技規則には『選手がフィールドから意図してわざと外に出て、そこから戻るプレーはダメ』と書いてあり、『もし、オフサイドポジションから戻ったのであれば、ゴールライン上にいたとみなす』とも書いてあります。だから、『オフサイドラインにいた』『主審の許可なく戻ってきた』、この2つの罰則が当てはまる。ただ、それにこのシーンが当てはまるというと、違和感がなく自然の流れだったので得点が認められるべきというのが私の判断です」
もっとも。深野氏の目にも難しい判定だと映ったようで、「永井選手が意図的に戻ってきていると判断する人がいないとも思いません。永井選手がボールに気が付いて、意図的に戻ってきたとも取れると思います。フェアかアンフェアかで言えばOKだけど、グレー」と見解を述べていた。