名古屋・長谷川監督、“キーマン”レオ・シルバを交代させた理由「リーグ戦も大事な状況」 連覇叶わずベスト8で無念の敗退

名古屋を率いる長谷川健太監督【写真:徳原隆元】
名古屋を率いる長谷川健太監督【写真:徳原隆元】

前回王者は浦和にアウェーで完敗し敗退が決定

 J1名古屋グランパスは8月10日のルヴァンカップ準々決勝第2戦で浦和レッズに0-3で敗れ、2戦合計1-4で敗退。連覇を目指した大会をベスト8で終えた長谷川健太監督は「次の機会にチャンピオンを目指して戦っていきたい」と話した。

 名古屋は3日にホームの初戦を1-1で引き分け、6日にはリーグ戦の浦和戦に3-0で勝利していた。この第2戦ではリーグ戦に近いメンバーが並んだが前半に2失点。ハーフタイムに4枚替えという手に出たが、少なくとも2得点が必要な後半に浦和ゴールへ迫る攻撃を組み立てることができずに1点を追加されて敗れた。

 ゴールが必要な後半に向けてMFレオ・シルバを交代で下げた点について、長谷川監督は「レオも今日はミスも多かったし年齢も年齢なので、出し切ってしまうとこの後の試合もある。もちろんルヴァン杯も大事だがリーグ戦も大事な状況なので、コンディションを含めて交代をした。引っ張ることも考えましたが、2点取られたということでスパっと交代をさせた」と話した。

 このゲームは「声出し応援の段階的導入運営検証試合」とされ、浦和側に7000席、名古屋側に1000席の声出し応援可能な座席が設定された。長谷川監督は、両チームのサポーターが声援を送るスタジアムの光景についても試合後に語っている。

「久しぶりに両チームのサポーターのチャントを聞いて『良いな』という感じがした。ある選手は『久々の声出しの環境の中での試合で緊張しました』と言っていたので、2年間ぐらいずっと声を出せない状況の中で試合をして、埼玉スタジアムで両チームのサポーターが応援をしてくれて、本当に良い雰囲気の中で試合をすることができたと思う。もちろん、その中で本来は勝ちたかった」

 その上で、狙っていた連覇を果たせなかったことについて指揮官は「それをなし得ることができなかったのは自分の力の無さだと思っている。次の機会にチャンピオンを目指して戦っていきたい。勝った浦和は素晴らしい戦いをしたと思うので、我々の分まで大会で良い成績を残せるように心から祈っている」と、勝ち上がった浦和にもエールを送った。

 名古屋は天皇杯でも敗退しているだけに、残りのシーズンはリーグ戦に集中することになった。14日には古巣対決となる選手も多いサガン鳥栖とのアウェーゲームに臨む。

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