「熱い後押しがある」 浦和MF伊藤、殊勲の2ゴールで「敦樹コール」に感激「夢に見ていた光景」
声出し応援の段階的導入検証試合でサポーターの熱い声援を浴びる
浦和レッズのMF伊藤敦樹は、8月10日に行われたルヴァンカップ準々決勝第2戦の名古屋グランパス戦で2ゴールの活躍を見せ、3-0の勝利と準決勝進出の立役者になった。声出し応援の許可されたゲームで「敦樹コール」を受けると、下部組織出身のボランチは喜びをあふれさせた。
伊藤は地元・埼玉育ちで幼少期には浦和の応援にスタジアムを訪れることもあった。そして、中学から高校までの6年間を浦和の下部組織で過ごしたもののストレートでのトップ昇格は果たせずに流通経済大へ。そして、昨季に浦和へ加入すると、初年度から試合出場を重ねた。
今季は2ボランチを5人で争う激戦区ながら、シーズン後半戦に入ってからはMF岩尾憲とのコンビが定着。岩尾が後方でゲームメイクし、伊藤が前線をフォローする形が定番化した。そして、この試合の前半31分にも攻撃参加した伊藤はFW松尾佑介のクロスを頭で叩いて先制ゴール。さらに前半41分には、岩尾のコーナーキックを左足ボレーで豪快に蹴り込んだ。
後半途中で退いたものの、文句なしにヒーローの座を手にした伊藤は場内インタビューを受けると、最後に1人でスタジアムを一周。「声出し応援の段階的導入運営検証試合」とされ、浦和側だけでも7000席が声援を送ることが可能だった試合での活躍に、「敦樹コール」が沸き起こった。
試合後の伊藤は笑みを隠せずに、「本当にこの日を楽しみにしていたし、夢に見ていた光景だったので鳥肌が立った。最後にゴール裏に行った時に敦樹コールをしてくれて、本当に小さい頃から夢を見ていた声援で、自分のコールをしてくれるのは楽しみにしていた。それをタイミングよく、この試合で結果を残してあのコールが聞けたのは嬉しかった」と話した。