「疑問の余地が残る」 アーセナルの補強戦略に“監視の目”…英紙が査定する冨安健洋の評価は「フィットネスに懸念」
冨安は昨季ボローニャからアーセナルへ加入
アーセナルは昨夏の移籍市場で日本代表DF冨安健洋ら6選手の補強に1億4500万ポンド(約235億円)を投じる大型補強を行ったが、レギュラーに定着している選手もいる一方で、冨安は負傷に苦しみ、DFヌーノ・タヴァレス(→マルセイユへ期限付き移籍)は1年でチームを離れるなど明暗が分かれている。英メディアは昨季アーセナルに加入した新戦力に“監視の目”を向けている。
イタリアメディアによれば、アーセナルのMFアルベール・サンビ・ロコンガに対し、セリエAのACミランが獲得に関心を持っていると伝えられている。タヴァレスに続いて新たに退団の可能性が浮上したことで、英紙「デイリー・ミラー」は「もしロコンガが退団すれば、アルテタのアーセナルに監視の目が向けられることになる」と昨季加入組に関する特集を組んだ。
今や不動の正GKアーロン・ラムズデールと、ブライトンから5000万ポンド(約81億円)で加入したDFベン・ホワイトのイングランド人コンビは「The good」、つまり「成功」として評価されている。2人はともに加入当初は移籍金が高すぎると懐疑的な見られ方をしていたが、そうした声を払拭する活躍を見せ、今季のプレミアリーグ開幕戦でも勝利に貢献した。
一方、期限付き移籍期間を経て、レアル・マドリードから完全移籍したノルウェー代表MFマルティン・ウーデゴールと冨安は「The questionable」、つまり「疑問の余地が残る」との評価になった。
ウーデゴールは今季からチームキャプテンに就任するなどすでに欠かせない存在となっているが、同紙は「同意できないアーセナルファンもいるだろうが」と前置きした上で「彼はしばしば欠場があり、強固なプレーに苦戦している」とプレミアリーグの激しさに苦しんでいる部分もあると指摘し、評価を保留としているようだ。
そしてボローニャから加入した冨安についても「出場機会があれば好成績を残している」とした上で「フィットネスが懸念されている」と指摘。昨季、プレミアリーグ第4節ノリッジ・シティ戦(1-0)でのデビュー以降15試合連続スタメン出場を続け、安定したパフォーマンスでアルテタ監督とサポーターの信頼を獲得したものの、やはりその後の長期離脱が査定に影響を及ぼしている。ただし、今シーズンの再起に期待する声も上がっている。
「(マルセイユから復帰したウィリアム・)サリバがホワイトを右サイドバックに押し出したため、冨安はベンチウォーマーとなる可能性はある。ウーデゴール同様に冨安のアーセナルでの将来はこれからのシーズンで明らかになる。ガナーズファンは冨安がクラブの柱になると自信を持っているはずだ」
アーセナル加入2年目を迎えた冨安。まずはコンディションを取り戻すことが先決だが、昨季の活躍がフロックでなかったことを証明するパフォーマンスを見せることはできるだろうか。
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(FOOTBALL ZONE編集部)