「日本戦のことは忘れる」  “UAEのヒーロー”ハリルは2得点の活躍に浮かれず、夢を赤裸々告白

「W杯の夢はまだ遠い」と、ハリルは次節オーストラリア戦に向けて集中

 UAE代表FWアーメド・ハリルは、9月1日に行われたロシア・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選の日本戦で2ゴールと活躍し、2-1の勝利に大きく貢献した。同国のヒーローとなったストライカーは、決して浮かれた素振りを見せず、「日本戦のことは忘れる」と次なるオーストラリア戦に焦点を定めている。UAE紙「ガルフニュース」が報じた。

 ハリルは日本戦の前半20分にFKを直接叩き込んで同点ゴールを奪うと、後半8分のPKではボールをふわりと浮かす“パネンカ”を決めた。15年1月のアジアカップ準決勝に続き、再び日本を撃破する原動力となったハリルだが、今回の勝利をよそに次戦に向けて集中力を高めている。

「W杯予選を突破しようと思ったら、僕らは日本戦のことを忘れ、オーストラリア戦に集中する必要がある。だから(勝利を)祝福するつもりなはない。勝ち点3を獲得したのは過去のこと。オーストラリア戦では、ファンがスタジアムを埋め尽くしてくれることを願うよ」

 グループBで戦うUAEは、日本やオーストラリアといったW杯常連国と同居。日本撃破の立役者となったストライカーは、日本戦をすでに「過去のこと」と次なるオーストラリア戦に意識を向ける。オーストラリアは初戦でイラクを2-0で下し、現在グループ首位に立つ。UAEにとって、ホームでの一戦で勝利すれば“夢の実現”に一歩前進する形だ。

 ハリルは「ベストを尽くすと約束するが、W杯の夢はまだ遠い。でも僕らは自分たちの実力に自信を持っている」と、W杯出場に向けて並々ならぬ思いを語った。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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