元日本代表MF中村俊輔、第101回全国高校サッカー選手権の“顔”…大会応援リーダーに決定 激アツメッセージ発信【一問一答】
応援リーダー就任は「嬉しかった」
【中村俊輔/応援リーダー就任にあたっての一問一答】
――応援リーダー就任依頼の話を聞いて。
「応援リーダーのことは知っていました。純粋に嬉しかったです。すぐに『やらせていただきたい』という返事をしました」
――今の高校サッカーは見ている? 印象は?
「前回大会は15、16試合くらい観ました。優勝した青森山田高校は、ハイボールで競ってセカンドボールを拾って、サイドで1対1を作ってクロスを上げて、といった得意な形を作ってやっているように感じました。全体的に自分たちの強み、ストロングポイントを高校サッカーでぶつけ合っている、という印象を受けました。見ていて面白いし、逆に自分も考えさせられましたし、初心に帰れた感じがして、すごく良かったです」
――桐光学園高校に進んだ時の心境、高校時代について。
「最初は、ほかの部活とグラウンドを分けたり、ボールを使った練習があまりできなかったり、戸惑いはありました。でも、そういった限られた環境の中で考えたり、工夫したり、行動に移したりすることで、高校時代に一番成長できたんじゃないかと思います。練習後の自主練習の大切さを知ったのも高校時代で、今も自分の一番大事な部分になっています。今の基盤になっているのは高校の3年間だと思います」
――中村選手にとって高校サッカーとは?
「練習をすれば絶対に伸びる、という感覚を持てたのが高校時代でした。『自分の宝物』みたいなものを作れたんだと思います。高校3年間は本当に大きかったと思います。高校サッカーを経て、プロになれて、海外にも行けて、日本代表でもプレーできましたし、今考えると、高校サッカー、高校生活は、そうなるためのしっかりした土台、しかも揺るがない頑丈な土台ができた場所ですね」
――高校生に向けてのメッセージ。
「今後も必ず、上手くいっている時もあれば、上手くいっていない時もあると思います。上手くいっている時ほど自分の足元を見つめて初心に帰る、上手くいっていない時ほどその壁にぶち当たって乗り越えようとしている時が一番成長する、そのメンタリティーで頑張ってほしいと思います」