開幕黒星スタートのマンU指揮官、“偽9番システム”選択の妥当性を主張「本格的な9番がいなかった」
C・ロナウドをベンチスタート&エリクセンを偽9番に置いた理由を説明
イングランド1部マンチェスター・ユナイテッドは、8月7日に行われたプレミアリーグの開幕戦で、日本代表MF三笘薫の所属するブライトンに1-2で敗れた。この試合、エリック・テン・ハフ監督は、ポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドをベンチスタートとさせ、デンマーク代表MFクリスティアン・エリクセンを偽9番で先発起用したなか、その選択への正当性を主張している。英紙「メトロ」が報じた。
“偽9番システム”で試合をスタートさせたユナイテッドだが、前半のうちにブライトンに2点のリードを献上。後半8分にテン・ハフ監督は、このシステムを改め、エリクセンを中盤に戻し、ベンチスタートだったC・ロナウドを最前線に置いた。
するとユナイテッドは、プレーが改善されてブライトンを攻め立てた。しかし、オウンゴールによる1点を返すのにとどまり、ホームでの開幕戦で黒星を喫している。エリクセンの偽9番起用が失敗だったかを問われたテン・ハフ監督は、「ストライカーが起用できる状態であれば、私はそうしただろう」と説明し、「クリスティアーノ・ロナウドは、10日くらいしかチームと練習していない。90分間、使うためには短すぎる。それが、彼が先発しなかった理由だ」と、コメントした。
さらに偽9番を使うシステムをトレーニングから取り組んでいたかという質問には「もちろんだ。良い練習ができていた。私の考えではビルドアップの段階でパスミスがあった。だから偽9番でプレーしても、9番を置いたシステムでも、関係なかったと思う。本格的な9番がいなかったし、かなり昔だがアヤックス時代にエリクセンがストライカーとしてプレーしていたことも知っていたから、今回の形を採ったんだ」と、自身の決断の背景を説明した。
ストライカー不足を認めるテン・ハフ監督だが、現在、ユナイテッドはオーストリア代表FWマルコ・アルナウトビッチの獲得に動いていると報じられている。新たな補強について問われたオランダ人監督は、「具体的な名前は出さない。なぜならプレシーズンで、250人ほどの選手がユナイテッドと関連付けられたからね。私たちには2人のストライカーがいて、(マーカス・)ラシュフォードを入れたら3人になる。我々は彼もストライカーだと考えているからね。ただ、彼はプレシーズン、左サイドで良いプレーを見せたし、今日も2つのチャンスを作った。だから、彼を左で起用することは、正しい判断だったと思う」と、自身の決定の正当性を主張している。
プレシーズンでC・ロナウドの合流が遅れて準備不足だったことが、9番を置かなかった理由だと説明したテン・ハフ監督だが、次節のブレントフォード戦では、C・ロナウドが先発することとなるのだろうか。
(FOOTBALL ZONE編集部)