「目指すはブラジル代表」 本田自らクラブのベンチ要員が招集される日本の現状にダメ出し

「僕の経験上、ブラジル人がいないチームはない」

 クラブでベンチを温め続ける本田自身が代表に選出され、試合に出る状況を生温いとダメ出ししている。日本の目指す先は南米、特にブラジル代表にあるという。

「例えば南米なんですよね。もっとです、南米(の代表国内の競争)は。僕の経験上、ブラジル人がいないチームはないんで」

 本田は自国以外のクラブでプレーする選手の人数が代表チームの登録メンバー数を大幅に上回り、レギュラーを取るのが当然になった上で、さらにそのプレークオリティーによって代表チーム入りのふるいに掛けられる競争力が求められると語った。

 かねてから本田は代表活動中に顔を合わせた若手に対し、積極的に海外移籍を勧めてきた。本田は日本代表の中心選手でありながら、欧州で競争力を失ったセリエA中位のクラブでレギュラーを失っている。競争力の高い欧州でレギュラーを掴んだ実力者が振るいにかけられ、代表チームに招集される状況こそ、本田自身が望む日本代表のあるべき姿なのだろう。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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