「勝負弱い」「厳しさなし」 本田がハリルジャパンの精神的脆弱性を一刀両断
UAEに屈辱の逆転負け後に語る 「数値上はいい戦力だが、勝負は数値で測れない」
日本代表FW本田圭佑(ACミラン)が、1日に行われたロシア・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選の初戦、本拠地で迎えたUAE戦に1-2と敗戦した後、大一番における日本代表の精神的な脆弱性に苦言を呈した。現在のメンバーの実力について「数値上はたぶん、すごくいい戦力」としつつも、「試合に勝つのは数値で測れないもの」と分析している。
「勝負弱かったですね、今日は。そこだと思います」と、本田は試合後のミックスゾーンで端的に敗因を指摘した。
このゲームの日本代表は、前半11分にMF清武弘嗣のFKを本田が合わせて先制ゴールを挙げた。幸先の良いスタートを切ったかに見えたが、そこからチームはナイーブさを見せた。わずか9分後に直接FKを与えて同点弾を許すと、後半は立ち上がりからリズム良く攻め込みながら、9分にUAEにPKを与えて失点。その後は守備ブロックを作る相手に対して、何度もペナルティーエリア内へと入り込んだが、シュートはことごとくブロックされた。
UAEには、2015年アジアカップ・オーストラリア大会準々決勝でPK戦の末に負けている。公式戦で中立地に続いて、ホームでも敗れる屈辱的な事態になったが、「今の代表で、例えばUAEと何回か試合をやったら、もしかしたらもう少し大差で勝てるようなこともあると思うんですよね。で、UAEが僕らに大差で勝つことはないと思うんです」と独自の見解を示した。だが、日本は脆弱だった。何よりも結果が求められるゲームで2連敗を喫している。
なぜ、重要なゲームでこのような結果になってしまったのか。本田はそこにデータでは図ることのできない要素があると話した。