「誤審」に泣いた当事者の浅野 悔し涙を流した6月の試合から一転、UAE戦後は気丈な振る舞い
「勝たないと意味がない」と悔しさを露わに
ロシア・ワールドカップ(W杯)最終予選のホーム初戦で日本代表はUAEに1-2の逆転負けを喫し、まさかの黒星スタートとなった。途中出場で同点弾を決めたかに思われたFW浅野拓磨(シュツットガルト)だったが、最終的にノーゴールの判定。疑惑の判定に泣く形となり、浅野は「責任感を感じて戦うことができた。でも勝たないと意味がない」と悔しさを露わにした。
浅野は1-2と1点ビハインドの後半21分、FW岡崎慎司に代わって途中出場。「まずは自分の特徴であるスピードを生かして裏を突こうと思っていました。1-2で負けていたけど、ひっくり返せるという気持ちでピッチに入りました」と振り返る。
浅野がチャンスを迎えたのは同32分だった。DF酒井宏樹のクロスをFW本田圭佑が必死に体を伸ばして頭で落とし、最後は浅野がフリーでシュート。やや当たり損ねたボールは、GKがライン上ではじき出したという判定でノーゴールとなり、こぼれ球に詰めた香川のシュートも相手DFにクリアされた。
後半終了間際には、FW宇佐美貴史の浮き球パスに反応した浅野が、自慢の俊足を飛ばしてエリア左に入り込んでシュートを放つ。しかし、これは相手GKハリド・エイサの正面に飛び、ゴールネットを揺らせなかった。
「責任感やプライドなど大きなものを感じて戦うことができた。そういう経験をできたのは自分のプラスになる。ただ、チャンスで決められませんでした」
page1 page2