韓国戦で負傷の宮市亮、「心の叫び」に元主審・家本氏が感銘 「胸を打った」「彼の心の痛みとシンクロ」と語る訳

家本政明氏【写真:FOOTBALL ZONE】
家本政明氏【写真:FOOTBALL ZONE】

宮市が思いを吐露した長文、家本氏「言葉にならない苦しさ、辛さがあるはず」

 宮市は、これまでのキャリアで度重なる負傷に泣かされてきた。2013年3月の右足首靱帯損傷をはじめ、15年7月の左膝前十字靱帯断裂、17年6月の右膝前十字靱帯断裂と何度も手術を経験。クラブの発表を受けて同日に自身のSNSを更新した宮市は長文を掲載し、率直な思いを吐露した。

「受傷直後『やってしまった』と同時に『もう現役を終えよう』と思っていました。自分の職業はプロサッカー選手、プロアスリートです。これまでの怪我歴、稼働率、本当にプロアスリートとして褒められたものではありません。チームを離脱する期間も長く、その都度チームに迷惑も沢山かけてきました。多くの人に失望もさせました。だから辞めようと思いました」

 引退も覚悟する大怪我――。しかし、ファン・サポーターから激励のメッセージを受け取り、「心から嬉しかった。多分自分は、やっぱりサッカーがやりたいんだなと、その時思い知らされました。サッカーが大好きだと。だからまた、這いあがっていこうと思います」と再起を誓っている。

 そんな宮市のメッセージに心を揺さぶられた1人が家本氏だった。「本人も苦しい胸の内をコメントしていたが、それを読んで心にぐっとくるものがあった」と熱く語る。

「彼の場合、これまでのキャリアで怪我が度重なっている。そんな時、誰でも心が折れそうになる。『もう現役を終えようと思っていた』というコメントは、彼の心の痛み、叫びがすごく伝わってきて胸を打った。レフェリー現役時代には紆余曲折があり、心が折れそうになるどん底のような時期もあった。僕の場合は怪我ではなかったけれど、言葉にならない苦しさ、辛さがあるはずで、彼の心の痛みとシンクロするものがあった。同じサッカーファミリーとして、彼の1日も早い復帰を願うばかりです」
 
 8月7日のJ1リーグ第24節の川崎フロンターレ対横浜FM戦で「家本政明LABO」というオンライン同時視聴イベントを開催する家本氏は、宮市の思いを背負ってプレーする首位・横浜FMに加え、その横浜FMをホームで迎え撃つ5位・川崎の熱い戦いに期待を寄せる。元プロフェッショナルレフェリーならでは独自視点による解説に加え、ユーザーからの質問に対して忖度なし・NGなしで回答する“極秘トーク”も話題を呼びそうだ。

■【オンラインイベント情報】

元プロフェッショナルレフェリー家本政明が主催する「家本政明LABO」
J1リーグ第24節「川崎フロンターレ vs 横浜F・マリノス」
オンライン配信イベント「ぶっちゃけLABO」

家本氏が独自のレフェリー視点でリアルタイム解説!
皆様の意見・質問に対して、「忖度ゼロ、NGなし」のぶっちゃけ回答!

開催日時
8月7日(日)夜6時55分ライブ

イベント詳細
[ftp_del] https://iemotolabo.base.shop/items/65263326[/ftp_del]

(FOOTBALL ZONE編集部)

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家本政明

いえもと・まさあき/1973年生まれ、広島県出身。同志社大学卒業後の96年にJリーグの京都パープルサンガ(現京都)に入社し、運営業務にも携わり、1級審判員を取得。2002年からJ2、04年からJ1で主審を務め、05年から日本サッカー協会のスペシャルレフェリー(現プロフェッショナルレフェリー)となった。10年に日本人初の英国ウェンブリー・スタジアムで試合を担当。J1通算338試合、J2通算176試合、J3通算2試合、リーグカップ通算62試合を担当。主審として国際試合100試合以上、Jリーグは歴代最多の516試合を担当。21年12月4日に行われたJ1第38節の横浜FM対川崎戦で勇退し、現在サッカーの魅力向上のため幅広く活動を行っている。

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