ハリルJがUAEに痛恨の逆転負けで最終予選黒星スタート 6大会連続W杯出場へ厳しい船出に
本田が先制弾も直接FKとPKで2失点 ハリル監督は試合後に呆然自失
日本代表のロシア・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選の初戦UAE戦は、痛恨の黒星スタートになった。1日に埼玉スタジアムで行われたゲームは、前半11分にFW本田圭佑のゴールで先制するも同20分に直接FKで同点弾を許した。そして、後半8分にPKで決勝ゴールを奪われ1-2の敗戦に終わった。
バヒド・ハリルホジッチ監督は、ボランチでMF柏木陽介とMF山口蛍を負傷によりスタメン起用できず、キャプテン長谷部誠のパートナーには、これがA代表デビュー戦となるリオデジャネイロ五輪代表MF大島僚太を抜擢。代表100試合目と1試合目のダブルボランチで臨んだ。UAEのキーマンであるアフロヘアが特徴的なMFオマール・アブドゥラフマンは右の2列目で登場。左サイドバックに入った酒井高徳とのマッチアップとなった。
立ち上がりから主導権を握ったハリルジャパンは、首尾よく先制に成功した。前半11分、攻撃参加した酒井宏樹が倒されて得た右サイドのFKのチャンスで、キッカーを務めたのは清武弘嗣。ファーサイドに上がったボールをフリーになった本田がヘディングで叩きつけて、貴重な先制点を手にした。本田は昨年9月3日の2次予選カンボジア戦からワールドカップ予選の出場7試合連続ゴールとなった。前回大会の最終予選の初戦オマーン戦(3-0勝利)でも先制ゴールを挙げており、頼れるエースとしての存在感を改めて示した。
しかし同20分、吉田麻也のファウルで与えたゴール前正面のFKで、キッカーはUAEのFWハリル。右足で放たれたシュートは、必死に飛びついたGK西川周作の手を弾くようにしてクロスバーに当たり、ゴールの中へ落ちた。日本は、2次予選から含めてこのワールドカップ予選での初失点となり、1-1の同点に追いつかれた。
その後、同26分にゴール前のこぼれ球にフリーの香川真司が走り込む決定機を迎えたが、ボールのバウンドに合わせられず、香川の足に当たったボールは枠外に。勝ち越しの大きなチャンスを逃し、1-1の同点でハーフタイムを迎えた。