アーセナル、冨安と“仲良し”ウーデゴールが新主将に就任 指揮官が“神童”に期待「全員から尊敬されている」
「このファンタスティックなサッカークラブのキャプテンを務めることを誇り」
日本代表DF冨安健洋の所属するイングランド1部アーセナルは、23歳のノルウェー代表MFマルティン・ウーデゴールが2022-23シーズンから新たにキャプテンに就任したことを発表した。ウーデゴールは、責任ある立場を任されたことを喜びつつも、チーム全員の協力が必要だと強調している。英メディア「90Min」が報じた。
昨シーズンの開幕時点で、アーセナルのキャプテンはガボン代表FWピエール=エメリク・オーバメヤンが務めていた。しかし、昨年12月に規律違反により、キャプテンマークをはく奪されたオーバメヤンはバルセロナへ移籍。その後、フランス代表FWアレクサンドル・ラカゼットが暫定的にキャプテンとなったが、契約満了に伴い、現在はフランス1部リヨンへ移籍した。
試合では昨シーズン途中からキャプテンマークを巻くこともあったウーデゴールは、新キャプテンに就任。7月30日に行われたエミレーツ・カップ決勝のスペイン1部セビージャ戦では、新加入のブラジル代表FWガブリエル・ジェズスのハットトリックもあり、6-0と大勝している。
キャプテンとしてトロフィーを掲げたウーデゴールは「悪くないスタートを切れたから、良いことだね」とタイトルを喜び、「もちろん僕にとっても大きな瞬間だし、このファンタスティックなサッカークラブのキャプテンを務めることを誇りに思う。僕にとって、大きな1日だ。もちろん嬉しかったし、監督がキャプテンに据えてくれたことには、誇りと感謝の思いを抱いた。僕にとって、大きな業績であり、素晴らしいチームの歴史の一部になることは光栄だ。楽しみたいね」と、キャプテン就任についても語った。
だが、ノルウェー代表でもキャプテンマークを巻いた経験のあるウーデゴールは、「選手全員がリーダーシップを持つことが大切だ。僕や数人の選手でなく、全員がリーダーシップを発揮して、チームの最善を考えた行動をすることが重要だ。それは全員がやるべきことだ」と、チーム全員が責任感を持つことが大切だと語っている。
アルテタ監督は、ウーデゴールのキャプテン就任の際に「彼は、このクラブ、チームメート、クラブスタッフの価値を示している。クラブ内の全員から尊敬されている。私は彼のキャプテン就任を発表できることを誇りに思う」と、発言していた。
過去にはアルテタ監督を含め、元イングランド代表DFトニー・アダムス氏、元フランス代表MFパトリック・ヴィエラ氏、元フランス代表FWティエリ・アンリ氏ら、レジェンドも務めたアーセナルのキャプテン。「ノルウェーの神童」として、10代から注目を集めていたウーデゴールは、シーズンオフにMFアルベール=サンビ・ロコンガや冨安とも食事会に繰り出すなど交流を図っており、どんなキャプテン像をつくっていくだろうか。
(FOOTBALL ZONE編集部)