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昨季の本田ライバルに悲劇… チェルチのボローニャ移籍が締め切り3時間前に身体検査で破談に
ミランで昨季中盤戦に躍動も、アトレチコではシメオネ監督の信頼ゼロ
かつてACミランで日本代表FW本田圭佑と右ウイングのポジションを争ったライバルに、悲報が舞い込んだ。アトレチコ・マドリード所属の元イタリア代表FWアレッシオ・チェルチは、ボローニャ移籍で合意に達していたがメディカルチェックをパスできず、移籍は土壇場で破談となる悲劇を迎えた。スペイン紙「マルカ」などが報じている。
シニシャ・ミハイロビッチ監督(現トリノ)に率いられた昨季のミランは、開幕数試合でトップ下を置く4-3-1-2システムが頓挫し、4-3-3システムへと変更された。その際に、右ウイングの位置で存在感を放ったのがチェルチだった。秋から冬にかけてのゲームではチェルチがポジションを奪い、本田はベンチスタートから後半終了間際に登場するのが定番になった。イタリアメディアから「パンキナーロ(ベンチ要員)」という屈辱的なニックネームをつけられたが、その際のライバルがチェルチだった。
しかし、ミランは資金難から高額年俸のチェルチを冬の移籍市場でジェノアへ放出。形式的にはアトレチコ・マドリードからの再レンタルという形になり、イタリアでのプレーを続けていた。
アトレチコではディエゴ・シメオネ監督の信頼を完全に失っており、母国イタリアでプレーを継続する機会を得られたはずだった。しかし、移籍市場最終日の締め切り3時間30分前の段階で悲報が舞い込む結果になった。メディカルで問題ありと発覚したチェルチにとっては、悪夢の1日になってしまった。
【了】
フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images
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