“悲運の天才”宮市亮「キャリアと怪我一覧」 度重なる靱帯損傷と断裂…4度手術の紆余曲折

韓国戦で負傷交代となったFW宮市亮【写真:高橋 学】
韓国戦で負傷交代となったFW宮市亮【写真:高橋 学】

E-1選手権の韓国戦で負傷、怪我との戦いでもあった宮市のキャリア

 J1横浜F・マリノスが7月29日、E-1選手権に出場した日本代表FW宮市亮が韓国戦で負傷し、右膝前十字靭帯断裂と診断されたと発表。近日中に手術予定となっている。今回は、怪我に翻弄されてきた宮市のサッカーキャリアを振り返る。

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 現在29歳の宮市は、地元の強豪中京大学附属中京高等学校に進学。在学中から注目を浴びると、2010年10月にイングランド1部アーセナルへ移籍。就労ビザの影響で、そのままオランダ1部フェイエノールトへ期限付き移籍し、12試合3ゴールの結果を残した。

 その後、アーセナルに復帰するも負傷の影響で出場機会が減少。12年1月にボルトン・ワンダラーズへ期限付き移籍し、12年8月にウィガン・アスレティックスへ。FCトゥウェンを経て、2015年にザンクトパウリに完全移籍し、21年7月から横浜FMでプレーしている。

 Jリーグで存在感を放ち、2012年以来、約10年ぶりのA代表復帰を果たしていた宮市は、27日のE-1選手権第3戦の韓国戦で途中出場し、相手と接触。膝を痛め倒れ込み、チームスタッフと会話したあと、無念の交代となった。そんな宮市のキャリアは怪我との戦いでもある。

【宮市亮/サッカーキャリアと怪我一覧】
2010年10月 アーセナル移籍
2011年1月 フェイエノールト移籍
2012年1月 ボルトン・ワンダラーズ移籍
2012年8月 ウィガン・アスレティック移籍
2012年10月 日本代表デビュー
2012年11月 右足首靱帯損傷
2013年3月 右足首靱帯損傷(◆手術)
2014年4月 左ハムストリング損傷
2014年9月 トゥウェンテ移籍
2015年6月 ザンクトパウリ移籍
2015年7月 左膝前十字靱帯断裂(◆手術)
2017年6月 右膝前十字靱帯断裂(◆手術)
2018年4月 右膝前十字靱帯損傷
2020年6月 内転筋損傷
2021年7月 横浜FM移籍
2022年7月 右膝前十字靱帯断裂(◆手術)

 2012年10月のキリンチャレンジカップ・アゼルバイジャン戦で華々しくデビューした宮市。しかし同年から怪我が相次ぎ、本来のパフォーマンスを見せられない日々が続く。アーセナルでもスピードスターと期待されるも怪我に怪我に泣かされ、移籍先でも負傷が付きまとった。10年ぶりの代表復帰に期待が高まり、優勝を懸けたE-1選手権の韓国戦で途中投入されて注目が高まったなか、思わぬ事態に見舞われた。

 早熟の天才として脚光を浴びた悲運のスピードスターは、怪我という名の逆境に直面するたび、力強く乗り越えてきた。宮市が不死鳥のように再びピッチに立つ日をファンも待ち望んでいる。

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