E-1優勝で評価上昇…森保J「9月欧州遠征で招集するべき5人」 日本代表OBが指名、「ポスト大迫」「W杯有望枠」候補らに期待

町野は「ポスト大迫の候補」 “有望枠”で藤田にW杯メンバー入りの可能性?

 なかでも金田氏が評価したのが、町田と藤田だ。「ポスト大迫の候補という意味では、町野だろう。公言どおり今大会で3ゴールを決めた。懐の深いプレーも見せており、アジアレベルは超えている。問題は世界レベルかどうか」と語る。日本代表の攻撃陣を長年牽引してきたFW大迫勇也(ヴィッセル神戸)の代役候補として、欧州遠征での最終テストを切望した。

 また「藤田も面白い逸材の1人だ」と太鼓判を押す金田氏。韓国戦では絶妙なパスから相馬の先制点を演出し、守備でも球際での激しさやボール回収力を披露した。「藤田は運動量、フィジカルの強さ、安定したボールコントロール、ボール奪取力、切り替えの早さ、展開力に優れる。W杯の26人枠の内、日本サッカーの未来を見据えて有望枠を置くなら、間違いなく候補の1人」と、W杯メンバー入りの可能性にも触れている。

 9月の欧州遠征までJリーグでの戦いも続くなか、「重要なのは、ここからのJリーグでのパフォーマンスだ。低調であれば候補から外れるだろうし、好調であれば序列は上がってくる」と展望する金田氏。本大会が迫るなか、選手たちのサバイバルも最終局面を迎えている。

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金田喜稔

かねだ・のぶとし/1958年生まれ、広島県出身。現役時代は天才ドリブラーとして知られ、中央大学在籍時の77年6月の韓国戦で日本代表にデビューし初ゴールも記録。「19歳119日」で決めたこのゴールは、今も国際Aマッチでの歴代最年少得点として破られていない。日産自動車(現・横浜FM)の黄金期を支え、91年に現役を引退。Jリーグ開幕以降は解説者として活躍。玄人好みの技術論に定評がある。

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