W杯への“合格証書”の行方 E-1選手権メンバー26人を査定、「Aランク」昇格をアピールしたのは?

3点目を決めたFW町野修斗【写真:高橋 学】
3点目を決めたFW町野修斗【写真:高橋 学】

W杯アジア最終予選の谷口、山根を除くと、谷、町野、相馬、藤田らがアピール

 そして、この数字を元に選手を分類するとこうなります。ただし、W杯アジア最終予選に出場している谷口彰悟と山根視来(ともに川崎フロンターレ)は別格と考えられるはずでしょう。

A:谷口彰悟、山根視来
B+:町野修斗
B:畠中槙之輔、小池龍太、岩田智輝
B-:佐々木翔、中谷進之介、杉岡大暉、水沼宏太、宮市亮、脇坂泰斗、西村拓真、相馬勇紀、藤田譲瑠チマ

 一方で、対戦相手の実力を考えて重み付けをして考えてみましょう。全体を「100」だとして香港「10」、中国「20」、韓国「70」と振り分け、「香港戦の出場時間×10+中国戦の出場時間×20+韓国戦の出場時間×70」が個人の獲得したポイントです。

<GK>
大迫敬介:1800
谷 晃生:6300
鈴木彩艶:900

<DF>
佐々木翔:7540
谷口彰悟:6750
山根視来:740
畠中槙之輔:7200
小池龍太:8100
中谷進之介:2250
荒木隼人:1800
大南拓磨:160
杉岡大暉:1460

<MF/FW>
水沼宏太:4770
岩崎悠人:260
宮市 亮:2970
橋本拳人:2010
野津田岳人:1800
脇坂泰斗:2720
西村拓真:6280
相馬勇紀:6910
岩田智輝:7200
森島 司:2460
満田 誠:630
町野修斗:7760
細谷真大:1240
藤田譲瑠チマ:6990

 すると、「B:谷晃生、佐々木翔、畠中槙之輔、小池龍太、西村拓真、相馬勇紀、岩田智輝、町野修斗、藤田譲瑠チマ」ということになるのではないでしょうか。

 もちろん、重み付けを変えると数値は変わってきます。でも、たとえば香港「20」、中国「30」、韓国「50」として考えてみます。

<GK>
大迫敬介:2700
谷 晃生:4500
鈴木彩艶:1800

<DF>
佐々木翔:6360
谷口彰悟:5400
山根視来:1480
畠中槙之輔:6300
小池龍太:7200
中谷進之介:3600
荒木隼人:2700
大南拓磨:320
杉岡大暉:2640

<MF/FW>
水沼宏太:4230
岩崎悠人:520
宮市 亮:3540
橋本拳人:2850
野津田岳人:2700
脇坂泰斗:3550
西村拓真:5450
相馬勇紀:5900
岩田智輝:6300
森島 司:3030
満田 誠:780
町野修斗:7140
細谷真大:1860
藤田譲瑠チマ:6150

 韓国の比重は当然重いから、分類そのものは変わってこないんです。

森 雅史

もり・まさふみ/佐賀県出身。週刊専門誌を皮切りにサッカーを専門分野として数多くの雑誌・書籍に携わる。ロングスパンの丁寧な取材とインタビューを得意とし、取材対象も選手やチームスタッフにとどまらず幅広くカバー。2009年に本格的に独立し、11年には朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の平壌で開催された日本代表戦を取材した。「日本蹴球合同会社」の代表を務め、「みんなのごはん」「J論プレミアム」などで連載中。

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