大久保嘉人、韓国の枠外ミドルシュート「W杯で強豪国と当たれば決めてくる」 岡田氏も共感「実際にやられないと実感がない」
日本はE-1選手権第3戦で韓国と対戦
日本代表は7月27日、E-1選手権の第3戦で韓国代表と対戦。勝った方が優勝となる一戦は、どちらもゴールを決められないまま、0-0のスコアレスで前半を終えた。
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序盤から相手のゴールに迫る回数が多かったのは、日本だった。最大のチャンスとなった前半19分には、相馬勇紀のシュートが右ポストに嫌われる。さらに同34分にもCKの流れから、相手のクリアーボールをMF水沼宏太がダイレクトシュートを放ったが、GKの正面を突き、得点できなかった。
チャンスで得点をできなかった日本に対し、韓国にも徐々にチャンスを作られる。前半40分にはクリアーボールをつながれると、日本代表はボールを持ったMFナ・サンホに誰も寄せられず。ナ・サンホのミドルシュートは、大きく枠を逸れたことで事なきを得たが、かつて日本代表としてワールドカップ(W杯)に出場した元日本代表FW大久保嘉人氏は、「あそこは1人、寄せないと。みんな止まって見ていましたからね。そのあとに藤田選手が『なんで誰も行かないんだ』とジェスチャーしていたと思いますけど」と指摘した。
元日本代表監督の岡田武史氏も「ボールは見ているんですけど、プレッシャーをかけにいかないといけない」と同意。そして、大久保氏は「ああいうので、W杯で強豪国と当たれば、決めてきますから。精度は高いですから」と、相手のミスに助けられた場面に注意が必要だと強調した。
岡田氏も、自身が日本代表を率いた2010年大会前を振り返り、「どれだけ『ここから打たれたらヤバいんだ』と言われても、実際にやられないと実感がない。2010年の時も散々言ったけど、みんな普段決められないから、行けない。ところが大会直前にイングランドとか、コートジボワールと試合をすると、その辺からのシュートは全部枠に行く。それでみんな『行かないとヤバいぞ』ということになり、行き始めた。あの時、選手同士でそういう会話をしていましたよね。イングランド戦の前から言ってるじゃんと思ったんですけどね」と、当時の話をした。
大久保氏も、「ちょっと、遠い位置からなら入らないだろうと思っていても、普通に決められますから。やっぱり行かないといけないと実感しましたが、その時になったら遅いですから。やっぱり1人、絶対に寄せないと」と、あらためて、ミドルシュートを警戒する必要性を語った。