原口が誓う日本代表でのレギュラー奪取 「結果を出すしかポジションを奪う道はない」
日本代表で何度も味わってきた壁
埼玉県出身の原口は、中学から浦和レッズの下部組織でプレーし、ユース時代の高校2年生にしてトップチーム登録されるほど期待を集めてきた。当時浦和と提携していたバイエルン・ミュンヘンが獲得を申し出るほどの才能だったが、日本代表では何度も壁にぶつかってきた。
2011年にアルベルト・ザッケローニ監督に初招集されてデビューするも、翌年のロンドン五輪ではまさかのメンバー落ち。13年の東アジアカップで2試合に出場したものの、14年ブラジルW杯やそれに向けた予選での出場はなかった。
それだけに、最終予選へ向けたチームの雰囲気の変化を敏感に感じ取っているが、経験が少ないながらにも活躍へ向けた自信も見せた。
「もちろん相手のレベルも上がるし、チームとしてのピリピリ感がある。監督からもそうだし、チーム全体の雰囲気をそう感じる。特に初戦が大事なので、違うものだと思う。最終予選を僕はまだ経験していないし、ヘルタや2次予選の経験しかないけど、いろいろな試合をしてきて上手くいくこともいかないこともたくさんあるなかで、粘り強くやるメンタリティーはできていると思う。戦術的な修正は一人だと難しいけど、メンタル的な部分での準備はできていると思うので、そういうのは最終予選で大事になってくる部分だと思っている」
原口は、昨年3月にハリル監督が就任すると一気に代表に定着した。すでにキャップ数は14試合に伸び、原口が日本代表入りしたこと自体は注目されないほどに当然の存在になっている。それでも原口が求めるのは、ただメンバーに定着することではなく、その先にあるものだ。