アーセナル、冨安の負担軽減へ代役補強? アナリストが「一か八か」起用の“負の連鎖”指摘…新戦力獲得は「理想的な方法」
怪我の影響でプレシーズン欠場が続くアーセナル冨安、アナリストが選手の獲得を予想
イングランド1部アーセナルの日本代表DF冨安健洋は怪我の影響からプレシーズンの試合欠場が続いている。ミケル・アルテタ監督は練習復帰が近いことを示唆しているが、アナリストのベン・ディナリー氏は、アーセナルが冨安の負担を軽減できる選手の獲得に動くのではと指摘している。英メディア「フットボール・インサイダー」が報じた。
昨夏にイタリアのボローニャからアーセナルに移籍した冨安はプレミアリーグ第4節ノリッジ・シティ戦(1-0)でデビューすると、そこから15試合連続で右サイドバック(SB)としてスタメン出場。レギュラーの座を確かなものとし、最終ラインの安定に一役買った。
しかし、その後はふくらはぎの負傷に悩まされ、シーズンの後半戦は大半を欠場。来る22-23シーズンに向けたプレシーズンも怪我の影響で出遅れており、いまだに1試合もプレーしていない。ミケル・アルテタ監督は7月24日に「トミはいくつかのトレーニングセッションを開始する時が近づいている」と近く練習に復帰することを示唆しているが、8月5日のプレミアリーグ開幕には間に合わない可能性も高い。
そうしたなかで「フットボール・インサイダー」は「アーセナルは冨安健洋の代役を獲得するかもしれない」と記事を公開。「Premier Injuries」というウェブサイトを運営する負傷アナリストのディナリー氏は、冨安が試合勘を取り戻すまでにその負担を軽減する選手の獲得を検討するのではと予想しているという。
同氏は昨季の冨安について「彼はここへ来て、素晴らしい活躍を見せた」と冨安のパフォーマンスを高く評価する一方で、「最終的には出場時間の長さが影響した。ふくらはぎと筋肉の問題で後半戦を棒に振る結果になった。彼はリーグカップのリバプール戦(2022年1月20日/0-2)への出場を熱望し、一か八か起用されたが、それが良くなかった。そしてそれが連鎖反応として今に響いているんだ」と、コンディションに不安を抱えたまま出場してことで負の連鎖が始まったと指摘している。このプレシーズンでもそのサイクルから脱することはできていない。
こうした現状を踏まえたうえで、ディナリー氏は「彼はまだ比較的若く、このクラブに来てからそれほど日が経っていないことを忘れてはならない。新戦力の獲得は(冨安の負担を取り除くための)理想的な方法だ」と語った。右SBはポルトガル代表DFセドリック・ソアレスが控えるほかに、センターバックのDFベン・ホワイトのコンバートも選択肢となるが、さらなる選手の獲得が解答となる可能性があるようだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)