ミラン会長が本田らに前線でのシュートを要求 「バロテッリのようにはなるな」

2日のパレルモ戦で得点に絡むプレーが期待されている本田

 

「マリオ、ピッチには勝つために立つのか? 負けるためか?」とのベルルスコーニ会長の問いに、「会長、勝つためです」とバロテッリ。会長が「それでは勝つためにはどうしなければならないか?」と重ねて聞くと、バロテッリは「ゴールをしなければなりません」と即答する。「ゴールするにはシュートしなければならないだろう? そうだろう? シュートするためには、中盤か、エリア内のどちらにいなければならないか?」と詰問すると、バロテッリは「エリアの中……」と口ごもる。そして会長は言う。「では、親愛なるマリオよ、なぜ、君はいつも中盤に下がるのか?」――。

 31日には同じような問いかけが本田ら攻撃陣に対して投げかけられたという。ベルルスコーニ会長は微笑みながらも、真剣な口調で檄を飛ばし、最後には「バロテッリのようにならないように」という言葉で締めくくったとされている。

 本田は今季6得点2アシストと結果を出しているが、ここ2試合は沈黙が続いている。それでもフィリッポ・インザーギ監督からの評価は依然として高く、同紙も2日のパレルモ戦に向けた先発予想に本田の名を入れている。

 毎週試合前に練習場にヘリコプターを飛ばして登場するほど、積極的な現場介入で有名なベルルスコーニ会長。その熱烈な激励と期待に背番号10ら攻撃陣は応えることができるか。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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