「韓国のほうが意識してる」 日本代表OBがE-1選手権“大一番”のスタメンを予想、宿敵相手の“切り札”は?

元日本代表DF栗原勇蔵氏が韓国戦のスタメンを予想【画像:FOOTBALL ZONE】
元日本代表DF栗原勇蔵氏が韓国戦のスタメンを予想【画像:FOOTBALL ZONE】

【専門家の目|栗原勇蔵】初戦の香港戦メンバーにGK谷晃生、DF佐々木翔を投入か

 森保一監督率いる日本代表は7月27日、E-1選手権最終戦で韓国(FIFAランキング28位)と対戦する。宿敵に勝利しなければ、大会優勝は果たせない“必勝”の一戦となり、元日本代表DF栗原勇蔵氏は初戦の“横浜FM選抜”がベースになることを予想している。(取材・構成=FOOTBALL ZONE編集部)

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 今回のE-1選手権は国内組のみの体制で、Jリーガーたちにとってはカタール・ワールドカップ(W杯)のメンバー滑り込みに向けて“ラストアピール”の場となる。

 日本は香港戦で6-0と勝利したが、続く中国戦でスコアレスドローに終わり、ここまで1勝1分。対する韓国は中国に3-0、香港に3-0と2連勝を飾っており、日本が優勝を果たすためには韓国に勝利するしかない。

 元日本代表DF栗原氏は、「中国戦で引き分けた影響もあって、今いるメンバーでベストを選ばないといけない」と語り、4-2-3-1システムを継続したうえで、横浜F・マリノスの選手を5人起用した香港戦のメンバーがベースになると予想する。

「GKは(香港戦で)鈴木彩艶、(中国戦で)大迫敬介と使っているので、起用しない選手がいるのも望ましくない。怪我がなければ谷晃生でしょう。右サイドバックは山根視来で決まり。センターバックの谷口彰悟の相棒をどうするか。中谷進之介は中国戦でフル出場しているので、基本は香港戦で使った畠中槙之輔だと思います。左サイドバックは佐々木翔を使う気がします。対人の守備は強いし、中国戦で後半17分に途中交代させているところを見ると、フィジカルに長けた韓国戦を見据えているのではないかなと。佐々木をスタメン、得点が必要な局面になれば杉岡大暉の投入を視野に入れます」

 ボランチ、2列目、1トップは流れの良かった香港戦を加味し、MF岩田智輝、MF藤田譲瑠チマ、MF水沼宏太、FW西村拓真(いずれも横浜FM)、MF相馬勇紀(名古屋グランパス)、FW町野修斗(湘南ベルマーレ)の顔ぶれにテコ入れはしないか。

「香港戦はいいコンビネーションでできたし、ローテーション的にも変える必要はないと思います。香港戦の成功例がある。この大会で失うものは何もなく。思い切りやるだけ」

 日韓戦は、これまでもしびれるような戦いが繰り広げられてきた。栗原氏も「昔からのライバルですけど、日本以上に韓国のほうが意識している」と話す。

「日本と韓国の力は五分。韓国は中国ほど引いてこないと思うので、面白い戦いになるはず。最初の入りはすごく大事です。キャリアハイのパフォーマンスを見せてほしいところです。予想は日本が2-1で勝って優勝です」

 宿敵・韓国を破り、2013年以来の大会制覇を果たしたいところだ。

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栗原勇蔵

くりはら・ゆうぞう/1983年生まれ、神奈川県出身。横浜F・マリノスの下部組織で育ち、2002年にトップ昇格。元日本代表DF松田直樹、同DF中澤佑二の下でセンターバックとしての能力を磨くと、プロ5年目の06年から出場機会を増やし最終ラインに欠かせない選手へと成長した。日本代表としても活躍し、20試合3得点を記録。横浜FM一筋で18シーズンを過ごし、19年限りで現役を引退した。現在は横浜FMの「クラブシップ・キャプテン」として活動している。

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